静岡・長泉町の「世界一小さな公園」は世界記録に認定されるのか?

静岡県長泉町にある「世界一小さな公園」が世界記録に挑戦します。7月から登録費用を集めるため、クラウドファンディングが始まりました。

和田佳代子記者:
「住宅街の一角にあるこちらの公園は、何気なく通っていたら素通りしてしまうようなそんな気づかないほどの小ささです」

長泉町下土狩にあるレンガに囲まれた小さなスペース。実はここ『公園』なんです。メジャーで図ってみると1辺わずか50センチ。

住民(女性77歳):
「小さいですよね」

隣には“世界一小さな公園”と掘られた石もあります。

住民(男性70代):
「ネーミングした人が優秀」

住民(女性80代)
「公園とはほど遠いんじゃないかしらと思って」

実際に座ってみると・・・

和田佳代子記者:
「ベンチの大きさは20センチと大人の女性ひとりが座るのがやっとなくらいです」

この公園は1988年に、当時の担当者が道路余剰地の有効活用を考えて、歩行者が休憩できる場所となるように作ったということです。

長泉町工事管理課 施設維持チーム 神山修二副主幹:
「アメリカにあるオリゴン州にある公園を参考にしている」

当時の担当者は現在世界記録に登録されている面積0.29㎡のミル・エンズ公園を知り、「せっかくだからもっと小さな公園を作ろう」と考えたといいます。

しかしこれまで「世界一小さな公園」は公園としての登録はされておらず、正式には公園ではありませんでした。そのため、地域をさらに盛り上げていこうと、長泉町は現在世界記録に挑戦するため公園認定の申請の準備を進めています。

長泉町工事管理課 施設維持チーム 神山修二副主幹:
「長泉町内に世界一になり得る財産があるそういったものを有効活用することと地域住民と一丸となってそういったものに挑戦することで、新たな文化の土台になるようなことを考えている」

今月から世界記録の登録費用などを集めるため、クラウドファンディング型のふるさと納税を始めました。

長泉町 企画財政課 加藤伸幸主事:
「役場だけでやるのではなく、町民の皆さん、他の地域の方から集めることで町内に「世界一」ができることに対して、自分が関わったと誇りに思っていただけるような形になると思っている」

クラウドファンディングは、9月28日まで行われ、集まった資金は世界記録登録申請の費用に活用します。

町の人は・・・

住民(女性70代)
「いいですね!世界一っていうのはすごいですよね。長泉が有名になるとありがたい」

住民(女性80代)
「(申請が)通ったらすごいんじゃない」

住民(男性):
「なんでも一番は一番いい」

長泉町から町の後世に残る財産となる「世界一」の記録が生まれるのか注目が集まります。

© 静岡朝日テレビ