被爆電車に乗って小学生が平和を考える 車窓から現在の街並みと原爆投下後を見比べて

広島市内の小学生が、被爆電車に乗って原爆の被害や平和の尊さについて考えました。

当時の色が再現された被爆電車653号です。爆心地から約3キロ離れた広島市中区の江波付近で被爆し大破しましたが、その4か月後に復旧して広島の街を走り続けました。

被爆電車に乗車したのは、広島市中区にある幟町小学校の児童28人です。この催しは、子どもたちが平和について考えるきっかけになればと、広島電鉄とRCCが9年前から実施しています。

車内では原爆投下後の映像が流れ、子どもたちは車窓から見える現在の街並みと見比べていました。

さらに、広島電鉄の車庫で原爆投下当時、変電所や資材倉庫として使われていた被爆建物を見学しました。その後、原爆ドームまで巡りました。

幟町小学校6年 桑田潤平 さん
「いつもはきれいでいつも通っている道だけど、本当は悲惨な戦争の跡などがあるのは、考えが変わってきました」

幟町小学校6年 荒木優花 さん
「原爆の被害にあった被爆建物がいっぱいあってびっくりした。被爆建物はなくしちゃいけないから大切に残さないといけないとあらためて思った」

被爆電車が子どもたちに忘れてはいけない記憶を伝えていきます。

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