横浜F・マリノス内定の筑波大DF諏訪間幸成!21歳が天皇杯で感じ取った“肌感覚”「実際こんなものかと…」

10日に行われた天皇杯3回戦、筑波大は柏レイソルと対戦し、延長戦の末1-2で敗れた。

2回戦では、J1首位のFC町田ゼルビアを相手に“ジャイアントキリング”を成し遂げた関東大学サッカーの雄。この日も16分に木下康介のゴールで先制されながら、80分、髙山優の精度の高いコーナーキックがオウンゴールを呼び込み同点に。

しかし延長前半10分、同じくコーナーキックからU-23日本代表FW細谷真大にヘディング弾を許し、再度追いつくことはできなかった。

「勝てるチャンスがあった中で、自分たちはそのチャンスをものにできず、相手は最後のセットプレーで1点を取って…。やっぱりそういうプロとの差というのを、2年前もそうですけど(※2回戦で同じく柏に0-1敗戦)感じたところが素直な感想です」

試合をそう振り返ったのは、町田戦に続き120分フル出場した筑波大DF諏訪間幸成。試合終了のホイッスルが鳴った直後、ピッチに倒れ込み悔しさをあらわにした一人だった。

「悔しい気持ちが非常に強いです。将来、この舞台で当たり前のように活躍できないといけないと思っています。そういう部分では、まだまだ足りないなというのがこの天皇杯の大会で、ゼルビア戦もそうですし、柏レイソル戦でも感じることができたので、それをまた日頃トレーニングから意識を高く持ってやっていきたいと思います」

延長後半には足がつり、何度伸ばしても駄目だったためポジションを緊急的にセンターバックから前線へと移した諏訪間。

体力面の課題とともに「この強度で普段からもっとやっていかないと」と痛感したというが、それでも相手のゴールキックになった際、2度ほど自らボールを拾いに行って早く蹴るよう促すなど強い気持ちを見せた。

諏訪間は、2026年から高校時代まで過ごした横浜F・マリノスに加入することが内定している。今回、公式戦の中でJリーグのトップ選手と渡り合い、さまざまなことを感じ取ったようだ。

「マテウス・サヴィオ選手や細谷真大選手が入ってきて、普段からJリーグで活躍している選手とマッチアップしてみて、うまいなと思うシーンもありました。でも、実際こんなものかと肌感覚として分かった部分もありましたし、それをいい意味にとらえて、本当に自信を持って日頃からやっていきたいなと思います」

「大学できちんと意識を高くやっていれば成長できるんだなというのを改めて感じました。この経験を無駄にせず、この経験ができたのも筑波大学だけだと思いますし、これを持ち帰って自チームのみんなで競争し合って高めていきたいです」

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柏戦には敗れたものの、目標だった「Jチームの撃破」を1つ達成した諏訪間と筑波大。

プロレスラー「諏訪魔」を父に持つことでも話題の21歳とともに、チームは次なる目標であるインカレに向け、J1クラブとの対戦で得たものを成長のエネルギーへと変えていく。

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