マツタケ早くも入荷、唐辛子のサイズ1.5倍… 夏野菜と果物に暑さの影響?

メ~テレ(名古屋テレビ)

東海地方でとれる夏の野菜や果物が、今年はちょっと違います。例年より大きくなったり、入荷が早かったり。連日の暑さのせいなのか、値段も全体的にお手頃になっているようです。

三重県熊野市で今週から収穫が始まったのが唐辛子です。 熊野市では年中温暖な気候を生かしつつ、獣害に強い野菜として10年ほど前から唐辛子の生産に力を入れていますが、この夏、異変が起きているといいます。 「初めてなくらい大きな唐辛子になっています」(くまの農業振興公社・長野秀信取締役) この夏は実も肉厚で、通常7、8cmの唐辛子が15cmほどに。 「今年は例年よりも1.5倍ほど大きくなっている」(長野取締役) しかし、なぜここまで大きくなったのかは分からないといいます。 「原因は何なんですかね?例年より暑くなっているので、そういう現象の影響もあるのかも」(長野取締役)

高山市で早くもマツタケが初入荷

一方、岐阜県高山市では11日、早くもマツタケが初入荷。 この時期にとれるものは「夏マツタケ」と呼ばれ、11日は高山市郊外の乗鞍岳の麓で取れたマツタケ10本、合わせて470グラムが、1箱5万円で落札されました。 「初入荷は、今まで1番早いので7月8日というのがあるんですけど、それに続くくらいで2番目、3番目に早いです」(高山水産青果・古里淳朗さん) 古里さんによると、「ここ最近の飛騨地方は日中は暑く、適度に雨が降り、朝晩の気温が低いという、マツタケの生育に適した天気だったため、例年より早い入荷になったのでは」といいます。

夏の野菜や果物がお値打ちに

名古屋市名東区にある青果店ではーー。 Q.これ特に安いと感じたものは 「果物だよね。大満足!」(50代買物客) 「トウモロコシが例年より安いかなと感じます。キュウリもいつもより、食べ応えがあります」(40代買物客) Q.この暑さで野菜や果物に変化がどんなところが変わっているか 「気温が高いのが続いているので成長がすごくよくて、どの野菜もサイズが大きくなっています」(八百屋・たこ焼き 壮 青果担当・町田翔哉さん) 5月から6月にかけて高騰していたキャベツを見てみると。1玉171円に。 「今年は気温が高くて成長がすごくよかったので、キャベツは大きいサイズでお買い得になっています。キュウリ、トウモロコシ、ブロッコリーも豊作でサイズも大きい。ゴーヤもすごく立派です」(町田さん)

暑さの影響でモモもおいしく!?

さらに、モモは例年より販売時期が早いといいます。 「サイズがすごく大きいんですよ。今年、味もよくなっています。日光をいっぱい浴びて、その分味が濃くなっているのかな」(町田さん) Q.今安くておいしい産地は? 「今だと愛知・豊田市猿投のモモ。」(町田さん) 愛知県豊田市の桃は2玉842円で販売されています。 「大きくなっていて味はすごく濃くておいしいけど、店に出回る時期が本来より短い期間になるので、あるうちに早めにおいしいのを食べてもらったほうがいいと思う」(町田さん)

暑すぎる影響で心配も…

一方で、”暑すぎる”影響でこんな懸念もーー 「実はうちはこの時期だと、小松菜2束で税込み108円で、例年だともっと安い。気温高すぎて葉っぱに傷みがでて数が少なくなる。葉物は、ちょっと例年よりは高くなるかな」(町田さん) とはいえ旬の野菜や果物が全体的にお値打ち価格。今月は大きくて立派な野菜が食卓に並びそうです。

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