2024年上半期ドライバー最高評価は!? ご意見番フィッター筒康博のベスト3

「MAX」ズラリのラインアップ HS40m/s台前半に推薦したい1Wは?

上下左右の合計慣性モーメント値1万g・cm2=「10K」が大きくフィーチャーされた2024年上半期のドライバー市場。飛びと寛容性を兼ね備えた性能が多く登場し、モデル名に「MAX」が付くモデルが急増した(試打した14本中9本が「MAX」付き)。その中で「クラブ試打 三者三様」の出演者3人から高評価を得た一本は何だったのか!? ご意見番クラブフィッター・筒康博の総合評価(5項目の平均点)が高かったベスト3を発表する。

第3位:パラダイム Ai スモーク ◆◆◆ ドライバー(キャロウェイ) 4.7点/235.1yd

ヒール側後方がややスッキリしたシャープな形状

「小ぶりでスマートなデザインが操作性の高さをイメージでき、見た目だけなら同シリーズの中で一番好みの形状です。うまく打てたときのフィーリングも本当に気持ちよかった。ツアープロ向け『―◆◆◆』ですが、そこまでボールが上がらない、つかまらない性能という趣きではありません。それ以上にミスヒットに強い、寛容性が高い『Ai スマートフェース』の存在が大きい。打ち出し角さえ得られれば実戦でも使える気がする。私が購入するならカチャカチャ機能で、1~2度ロフトアップして使ってみたいです」

パラダイム Ai スモーク ◆◆◆ ドライバー「ロフトアップして使ってみたい」

第2位:G430 MAX 10K ドライバー(ピン) 4.8点/231.5yd

新サウンドリブによる心地良い打音と打感

「試打する前は、『G430』シリーズのブレずに真っすぐ飛ばせる性能は、既に多くのゴルファーの周知の事実で、さらに10Kといわれても…と思っていました。実際に打ってみて、その考えが浅はかだということに気づきました。とんでもない衝撃。なんだろうコレ…? ここまでの寛容性の高さとフィーリングの良さは、今まで味わったことがありません。衝撃度でいえば、昨年のキャロウェイ『パラダイム』と同等レベルで、間違いなく上半期No.1の衝撃作といえます」

G430 MAX 10K ドライバー「上半期最大の衝撃! ズルすぎ1W」

第1位:パラダイム Ai スモーク MAX FAST ドライバー(キャロウェイ) 4.8点/236.9yd

総重量275gと超軽量(※純正シャフト硬さSの場合)

「前作までは『軽い=やさしい』半面、兄弟モデルより飛距離性能は落ちる感じがあったのですが、今作は全く感じられません。同社史上最強の軽量モデルと言えるかもしれません。軽いのに力強く、打ち心地も『―MAX』『―MAX D』に比べて劣っていない。芯に当たればツアーモデル『―◆◆◆』に匹敵するほど。前作から急激な進化を遂げ、元々ヘッドが持っている飛距離と寛容性の高さを有した特徴をしっかり実感できる点で、軽量モデルの進化版、まさに“21世紀のMAX FAST”と呼ぶにふさわしい仕上がりです」

パラダイム Ai スモーク MAX FAST ドライバー「キャロウェイ史上最強の軽量ヘッド」

※評価点が同数だった場合のみ 平均飛距離の長いほうを上位に

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