「傑出した人物」批判殺到だったイングランド代表監督に思わぬ援軍! 劇的なゴールも「偶然ではなく魔法を使った」と絶賛

とにかく風当たりが強く、辛い心境も吐露していたイングランド代表の指揮官に思わぬ“援軍”だ。

EURO2024で勝ち進みながらも、母国メディアなどから「戦術がない」「史上最悪」「選手起用が微妙」といった批判が殺到していたガレス・サウスゲイト監督だが、元ドイツ代表のホルガー・バドシュトゥバーには「傑出した人物」に映っているという。バイエルンでも活躍した往年の名手は、ドイツ紙『シュピーゲル』(ウェブ版)にこう寄稿している。

「サウスゲイトがイングランドの決勝進出に果たした役割は非常に大きい。つねに冷静で尊敬に値する。周囲が騒がしかったのに、自分の考えに忠実でありつづけた」

ラウンド・オブ16のスロバキア戦ではMFジュード・ベリンガム、準決勝のオランダ戦ではFWオリー・ワトキンスによる終了間際の劇的なゴールが生まれたが、これも「偶然ではなく、チームが機能していた結果。英国人(サウスゲイト)が魔法を使った」と評価しているようだ。

【動画】イングランドの劇的決勝弾!
また、「サウスゲイトとともに選手もコーチも試合ごとに成長している」と称賛。ただ、現地14日に控える決勝についてはスペイン優勢と見ているようだ。

「スペインが優勝候補だ。彼らにはすでに大国を破ってきたという安心感がある。それからファビアン・ルイスとロドリという今大会最高の選手がいる。彼らほど完璧に中盤をコントロールできる者はそういない」

今大会のスペインは以前よりボール保持にそれほど強くこだわらず、カウンター狙いの時間帯も増やしているが、バドシュトゥバーも「もはや単なるパスマシンじゃない。相手にとって予測不可能なプレーを生み出している」と絶賛。「欧州チャンピオンに相応しい」と太鼓判を押した。

サウスゲイト率いるイングランドの初優勝か、スペインが史上最多4度目の欧州制覇を成し遂げるのか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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