札幌から新潟に移転した運送会社が自己破産へ 燃料価格の高騰など逆風 税金滞納で差し押さえも【新潟】

運送会社 燃料価格の高騰など逆風 税金滞納も

札幌から新潟市に進出した運送会社が、自己破産に向けた準備を進めていることがわかりました。

民間の調査会社「帝国データバンク」によりますと、運送会社の「陵北トランスポート」は2014年に札幌市に本社を置き設立。2015年に新潟市東区に新潟営業所を設置し、2021年には本社も移転しました。

その間、取引先から出資を受け役員を招へいするなど関係を強化。菓子や穀物類、建材などの運送を手掛け、関東を中心に東北~関西までを営業エリアとして、2022年9月期には年収高は1億6200万円を計上しました。

しかし、過去の赤字決算を背景に債務超過となっていて、燃料の高騰も収益を押し下げました。資金繰りがひっ迫し、税の滞納による差し押さえがあり事業継続を断念しました。出資を受けていた取引先との資本関係は、すでに解消しています。

負債総額は約1億4000万円の見込みですが、今後変動する可能性があるということです。

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