西条(松岡茉優)は出所不明のクマのぬいぐるみを発見!それは思わぬ事件に絡んでいて…<『ギークス』第2話完全版>

『ギークス~警察署の変人たち~』第2話あらすじ完全版

金曜日。西条唯(松岡茉優)は、小鳥遊(たかなし)署の保管倉庫で証拠物件の整理をしていた。

【写真11枚】クマのぬいぐるみの持ち主は…『ギークス~警察署の変人たち~』第2話を写真で振り返り

完ぺきに整理したい西条は棚にキレイに収まらないクマのぬいぐるみを処分しようとするが、杉田翔(泉澤祐希)の発案で、署のホームページに掲載して情報を集めることに。

その夜いつもの居酒屋で、西条と吉良ます美(田中みな実)、基山伊織(滝沢カレン)が飲んでいた。

西条は隣に住む安達順平(白洲迅)からデートに誘われたと話した。なんとか断ろうとしたが根負けし、ファミレスで食事をする予定だという。

クマの持ち主と名乗り出た2人の人物

月曜日。クマの持ち主だという人物が2人も現れた。1人は老婦人・小湊百合子(梅沢昌代)。もう1人は青年・若林良太(濱尾ノリタカ)。

百合子は50年前に初恋の彼と別れた際、クマをプレゼントされたと話す。彼は窃盗で逮捕された後、上京する際にクマをくれたという。

一方、高校中退後にアルバイトを転々としていた若林は、居酒屋のバイトでミスをして落ち込んでいた時に、親切な常連客がお守りだと言ってクマをプレゼントしてくれたと話す。

しかし、百合子も若林もクマをいつ失くしたのかは思い出せない。取り合う2人を見て困惑する西条。

その頃、芹沢直樹(中村蒼)は、男が階段から何者かに突き落とされるという事件を捜査していた。「事件直後に自転車で走り去った人間がクマのぬいぐるみを持っていた」という証言があり、写真を見ると例のクマと同じものだと気づく。

百合子か若林が事件に絡んでいるのか…?

次々と明らかになる若林と百合子の“事情”

さらに捜査を進めると、若林は高校時代に傷害事件を起こしていたことが分かる。芹沢が突き落とし事件について話すと、若林は突然「あのクマは俺の物じゃないかも」などと言い出した。

一方、事件のことを知った百合子は家から逃げ出していた。

百合子からクマの話を聞いた際に初恋の彼と写る写真を見せてもらっていた西条は、クマの体のパッチワークの一部が、若い頃に百合子が着ていたワンピースの柄だと気づく。

基山はその写真を見て、その場所が広島県呉市にある寺だと指摘。 百合子は、呉市の寺によく似た寺の近くで保護された。彼女には認知症の兆候があり、自分が恋人に渡したクマを、恋人からもらったと思い込んでいたのだ。

百合子は、彼がまた罪を犯したのではと心を痛めつつ、その男の名前を告げる。捜査したところ、彼は10年前に亡くなっていた。

クマに階段から突き落とされた男の指紋が!

次の月曜日。芹沢らは「ゴミ捨て場にクマのぬいぐるみが捨てられていた」というマンションの管理人から話を聞くことに。

クマは事件の翌日に捨てられており、管理人は通りかかった小学生に渡したという。

クマに付いている指紋を、犯罪歴のある者の指紋と照合する西条と杉田。めまいを起こして倒れ込んだ瞬間、西条は何かをひらめいた。

若林が署に呼び出される。クマから検出されたのは階段から突き落とされた被害者の指紋だった。犯人は被害者が持っていたクマを奪って逃げたのだ。

「これから被害者の話を聞く」という芹沢の言葉に、明らかに動揺する若林。

その日の夜。誰もいない鑑識係に何者かが忍び込み、棚の上のクマを奪おうとした。その瞬間、芹沢が明かりを点ける。忍び込んだのは若林だった。

明かされる事件の真相

クマのリボンの色が事件直後と違うことに気づいた西条が染み込んだ液体を調べたところ、それが稀少な日本酒だと判明。若林が働く居酒屋ではその酒を取り扱っていた。

若林は「どうしても裏切りたくなくて…」と話しだす。仕事でミスをした若林に、店長は「これを持って謝って来い」と稀少な酒を渡した。

それを手に謝罪に向かう途中、若林はクマを手に酔っ払っている男とぶつかり、揉み合いに。

男ははずみで階段から転落、若林も倒れて酒瓶を割ってしまう。通行人の声が聞こえてパニックになった若林は、酒で濡れたクマを手に取り、近くにあった自転車で逃走したのだ。

店長に恩返しをしたい、そのためにも逃げるしかないと思ったと話す若林。芹沢は被害者がクマを持っていたいきさつを話す。

百合子の元恋人は東京で会社を興し、事業を成功させた。クマはビジネスのお守りとなり、彼から部下へ、さらにその部下である被害者へと贈られた。被害者は大事にクマを抱えて帰る途中だったのだ。

お前らに俺の気持ちは分からないと声を荒らげる若林に、西条は「あなたの気持ちは、あなたが考えるべきことです」と言い放ち、その場を後にする。

西条は安達と約束していたファミレスへ

事件後、クマが署に来た経緯などについて話す鑑識係の面々。そのせいで、西条は30分も残業してしまった。

その頃、安達はファミレスで西条を待ち続けていた。大遅刻した西条に、安達は「西条さんを応援したい」と話す。ようやく食事…のはずが、西条はそのまま寝てしまった。

安達は次のデートに誘おうとするが、即座に断る西条。「ただ、引っ越しはしないことにします。あなたは私にとって、特に害がないと分かりましたから」と言われ、安達は激しく喜ぶのだった。

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