迷いなく勉強を妨害する元保護猫さん 6歳児の優しい対応に心がホッコリ

猫は猫なりの応援をしてくれます

猫ちゃんのかわいい学習妨害に、優しく対応する息子さんの映像がXで注目を集めています。

投稿したのは、Xユーザーの「@koimo77」さんです。当ポストには2024年7月1日時点で800件を超えるいいねが寄せられるなど話題となっています。

また記事中では、猫の飼育費用についてもご紹介します。

※ポストの画像は【写真】をご参照ください。
※今回ご紹介するポストは、投稿者様の掲載許可を頂いております。

※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

平仮名の学習をする息子さんと、妨害する猫ちゃんが話題

「こいもちゃんによる学習妨害工作」というコメントとともに投稿されたのは、1本の動画でした。

盛大に邪魔(応援ともいう)をするこいもちゃん。

登場するのは@koimo77さんの息子さんと、元保護猫の「こいも」ちゃん。息子さんは平仮名の勉強に取り組んでいるようですが、ノートの上にはこいもちゃんの尻尾が乗っています……!

息子さんは気にする素振りを見せず、鉛筆で設問を追い集中している様子。しかしその後もこいもちゃんの「学習妨害工作」は続くようで……?

ペシー!ペシー!と動くこいもちゃん

全く手元が見えませんが?
ペシ!ペシ!しながら応援してくれています。

こいもちゃんは、尻尾を左右に「ペシ!ペシ!」と振り続けています。ノートの上を占領する「かわいい尻尾」が繰り返し動いていて、これでは勉強がままなりませんね……!

全くせわしないしっぽだこと。

こいもちゃんによるかわいい妨害を受けても、動じることなく勉強に向かう息子さん。次の瞬間、こいもちゃんのしっぽに「チョン…」と触れました。非常にソフトなタッチで振舞う様子からは、こいもちゃんへの優しさが感じられます……!

スッスッと動くしっぽがなんともいえない

スンスンしっぽは移動します。

さらに、こいもちゃんの尻尾はスッと右側へと移動。動画はここで終わっています。こいもちゃんと息子さんのほほえましい日常にホッコリしますね。

過去にも@koimo77さんのXでは「猫ちゃんたちに1日中応援される息子さんの様子」が紹介され話題となりました。今回注目を浴びた「かわいい学習妨害シーン」にもたくさんの反響があり、ポストには「こうして鍛えられていくのか……!」「しっぽで応援していますね~!」などのコメントが集まり賑わっています。

同居猫のサバシくん。

@koimo77さんはこのほかにもXで、こいもちゃんや、後輩猫「サバシ」くんたちの日常を多数紹介されています。癒しがあふれる写真・動画ばかりなので、気になる方は遊びに行ってみてはいかがでしょうか。

猫の飼育費用事情:おやつ代にかける費用が上昇

ここから少し、ペットに関する数字をご紹介していきます(投稿された内容については、この後にも続きますよ)。

「ペットの猫」に関する経済事情について見ていきましょう。

一般社団法人ペットフード協会はペット関連企業のマーケティング施策や商品開発を後押ししたり、ペットの飼育率向上を図るため、全国犬猫飼育実態調査を行いました。

「令和5年 全国犬猫飼育実態調査」によると、猫の飼育経費は以下のように推移しました。
※数値は毎月の支出額平均

獣医にかかる医療費

  • 2018年:2412円
  • 2019年:3016円
  • 2020年:2918円
  • 2021年:3367円
  • 2022年:2392円
  • 2023年:3400円

猫の保険

  • 2018年:1729円
  • 2019年:2349円
  • 2020年:1758円
  • 2021年:2731円
  • 2022年:2069円
  • 2023年:1988円

市販の猫主食用キャットフード

  • 2018年:2599円
  • 2019年:2745円
  • 2020年:2673円
  • 2021年:2978円
  • 2022年:2877円
  • 2023年:2988円

市販の猫おやつ用キャットフード

  • 2018年:1092円
  • 2019年:1303円
  • 2020年:1241円
  • 2021年:1346円
  • 2022年:1356円
  • 2023年:1562円

上記データを見ると、2018年から2023年の6年間で「猫主食用キャットフードにかかる毎月の支出額平均」は約15%の増加、「猫おやつ用キャットフードにかかる毎月の支出額平均」については約43%も増加したことがわかります。

アパート・マンションなどの居住環境や飼育費用が猫を飼うハードルに

同調査では猫を飼う上での阻害要因に関するアンケート調査も実施されました。

「猫を飼いたいと思いながらも現在飼育していない理由」として、以下のような回答ランキング結果(複数回答可)となりました。

  • 1位 32.6%:集合住宅(アパート・マンションなど一戸建てでないもの)に住んでいて、禁止されているから
  • 2位 22.8%:世話をするのにお金がかかるから
  • 3位 21.5%:別れがつらいから
  • 4位 21.3%:旅行など長期の外出がしづらくなるから
  • 5位 18.1%:十分に世話ができないから

上記のように、居住環境の事情が理由で飼育できないという理由が3割を超えました。

猫の飼育費用が高まる中、SNSコンテンツは「飼いたいけど飼えない人」にとってありがたい?

同調査では「現在猫を飼育していないものの、今後飼育する意向がある人」について、飼いたいと思ったきっかけに関しても調査され、結果は以下のような回答ランキング結果(複数回答可)となりました。

  • 1位 47.4%:生活に癒し・安らぎが欲しかったから
  • 2位 27.8%:過去に飼育経験があり、また飼いたくなったから
  • 3位 15.1%:愛情をかけて世話をする対象が欲しかったから
  • 4位 15.0%:ストレス解消、気分転換、リフレッシュしたいから
  • 5位 14.3%:話し相手や遊び相手として欲しかったから

これを見ると「生活に癒し・安らぎが欲しかったから」が47.4%と、その他の理由に大差をつけて1位となっています。

様々な理由で飼いたいのに飼えない人がいる中、費用や制約なしで手軽に癒しを感じられるSNSでの猫に関する投稿や動画は、注目を集めやすいコンテンツであることがうかがえます。

こいもちゃんとサバシくんについてインタビュー

さて、投稿のご紹介に戻ります。

こいもちゃんによる学習妨害工作🐱 pic.twitter.com/BAvybIsArJ

— こいもちゃん🐈 (@koimo77) May 27, 2024

最後に、投稿者さんに詳しいお話をうかがいましたのでご紹介します。

――出会いのエピソードを教えてください。

こいもは保護猫で、もともとは姉を引き取る予定でしたが、タッチの差でよそへの譲渡が決まり「実はサイトに載っていないのですが」と紹介を受けて家族になりました。

保護猫を飼っているということで、日ごろから近所の保護猫団体メンバーとは親しくしていました。そんな中「いい子がいるんだけど、2匹目にどう?」とおすすめされたのがサバシです。

――お名前の由来はありますか?

こいもの姉猫の紹介コピーが「メイクイーン風」ということから、芋を連想し、姉猫よりも小さめだったので、小芋(こいも)としました。

サバシは「サバシロだからサバシ!」と保護猫シェルターで呼ばれていたのが、あまりにしっくり来たのでそのままです。

――普段はどのような子ですか?

こいもは、人間に対して(とくに6歳になる息子には、赤子の頃から見ているせいか)優しく接しています。サバシが来てからは上位者としての自覚がついたのか、貫禄が増しました。

サバシは、コミュニケーションお化けです。初対面の人の膝の上で平気で寝ます。まだまだ無邪気な年頃ですが、静寂を好むシニアアダルトのこいもちゃんからはウザがられています。それでも鋼のメンタルで、コミュニケーションを諦めないサバシくんです。

――自慢のポイントは何ですか?

こいもは、冬は一緒にお風呂に入って唯一無二の時間をくれること(メディア掲載多数)。

サバシは、どんな状況でも来てくれる、おもてなしもできる接客営業担当。

以上、SNSで話題の猫ちゃんでした。@koimo77さん、ありがとうございました!

参考資料

  • @koimo77
  • 一般社団法人ペットフード協会「令和5年 全国犬猫飼育実態調査」

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