早見優「明菜ちゃんはデビューから全然違っていた」意外なハプニング告白《あの80年代アイドルの今》

“花の82年組”デビュー当時(写真:所属事務所提供)

「今回、明菜ちゃんがまたファンクラブ会員向けのイベントをされるというのをニュースで見て、なんかすごく嬉しいですね」

そう声を弾ませて話すのは、中森明菜と同期の“花の82年組”でデビューした早見優。デビュー当時の中森との思い出を振り返る。

「やっぱり同期の仲間なので、デビューした頃から本当によく一緒になりました。あの当時は3カ月に1枚のペースで新曲のシングルをリリースしてたので、リリースのタイミングが重なると『ザ・ベストテン』や『夜のヒットスタジオ』など音楽番組でもよく一緒になりました」

歌番組や雑誌の撮影などでは同年代のアイドルと共演することも多かったが、中でも中森は一目置かれる存在だったという。

「明菜ちゃんはやっぱり最初から、もう本当に歌が上手で。みんな新人の時に何かの番組で集まって歌う機会があったんですけど、まず最初に“バラードでデビュー”っていうことにみんな『おおっ…』と圧倒されて。『やっぱり歌が上手いんだね』なんていう話をしたのも覚えています」

“ちょっとしたハプニング”も中森の存在感をさらに印象付けたという。

「そのときに、みんなは衣装を着てたんですよ。でも、明菜ちゃんは衣装を作っていたのに間に合わなかったみたいで。彼女はそれをずっと気にしてて『いや~、みんなかわいい衣装でいいな~、いいな~。私のは間に合わなかったのよね~。こんな普通の洋服で』なんて話をしてたのが、ちょっと可愛かったなって(笑)。

普段着もすごくかわいいんですけど、普段着を着ながらデビュー曲の『スローモーション』を歌うから、余計“すごい人がデビューするんだな”っていう印象でした」

寝る間もないほど多忙な10代を経て、早見は1991年に上智大学を卒業。96年に結婚し、その後2人の娘を出産する。現在は、日本全国を仕事で飛び回りながら、NHK WORLD『Dining with the Chef』にレギュラーで出演するほか、BS-TBS『MUSIC X(ミュージッククロス)』では関根勤とともに司会も務める。

「コロナ禍が明けてからはマネージメントも変わって、わりと歌にフォーカスしていきたいなという気持ちで、おかげさまで本当に忙しくさせていただいてます。今度、コンサートもあります」

8月31日には東京有楽町 I’M A SHOW(アイマショウ)で『夏色のナンシー祭り2024 Dynamite!!』が開催予定。さらに自身が作詞した新曲のリリースも予定しているという。

「ちょうどレコーディングが終わったところです。最近、作詞をする機会があって、アイドルの頃には時間がなくてできなかったので、自分の心境とか今まで見てきた景色を言葉で表現するっていうのもすごく楽しいです。近々皆さんに聞いていただけるといいな、なんて思います」

コンサートに向けて体力づくりに励む早見の趣味のひとつが登山だという。

「山登りのお友達と一緒に行くんですが、自然の中を無心で歩くっていうのは楽しいですね。日本全国には本当に綺麗な自然と良い山がいっぱいあるので、少しずつ天候がいい時に登りたいなって思います。ファンの方にクマ避けの鈴をもらったんですが、山ですれ違う方たちも皆さんつけてて、なんかいいですね。チンチンチンって音が綺麗で」

他にも、自らのInstagramに自作レシピの手料理とワインを組み合わせた彩やかな写真を投稿する早見は、日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート資格を持っている。

「ワインは好きで、セミナーを開催したりNHKのカルチャー教室で講師をしたこともあります。料理は、子供が生まれてから、やっぱりバランスいいものを考えたり、お弁当作りもいっぱいしましたしね(笑)。レシピ本の出版もしたいなと思っていて、今自分の中で企画中です」

最後に、復帰する中森へのメッセージを問うと――。

「6年半ぶりのということで、明菜ちゃんの活躍にみんなとても期待しているので、 体に気を付けて無理のないように、明菜ちゃんのペースで頑張ってほしいなと思います。明菜ちゃんのコンサートにも行きたいですね! 同期メンバーみんなで行って応援したい気持ちがありますけど、今回はファンクラブ限定なんですよね(笑)」

いつか“花の82年組”が明菜のライブで“同窓会”する日も来るかもしれない。

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