毎週月~金曜日ゆうがた5時30分から放送している奈良テレビの「ゆうドキッ!」。月曜日は「NARAベスト3」と題して、奈良をすみずみまで知る奈良まほろばソムリエの皆さんに、おすすめのグルメやスポットを3つずつご紹介いただいています。
今回は、奈良まほろばソムリエ・松浦さんが紹介する「高原ランチベスト3」です。
※この記事は奈良テレビ放送「ゆうドキッ!」で10月12日に放送された内容です。
幻想的な風景が広がる!
今回の舞台となる高原は、今ススキが見頃を迎えている「曽爾高原」です。
夕陽に輝くススキが金の波となって揺れる様子、とても美しいですよね!また、夜には山灯りがともり幻想的な風景になります。
さらに、曽爾高原を少し下ると「フジバカマ」の花畑があり、ここには2000キロを旅する蝶として知られる「アサギマダラ」が飛んできます。
※画像は昨年のものです。
実は、こちらのフジバカマ、元号「令和」の出典となった万葉集の『梅花の歌』にある「蘭」のことだと言う説があります。
『初春令月 氣淑風和 梅披鏡前之粉 蘭薫珮後之香』(万葉集第5巻)
元号「令和」に関わる花だと聞くと、更に印象深くなりますね…!今回は、そんなススキやフジバカマで心なごむ曽爾高原のお店をご紹介します!
かまど御飯が人気のほっこりランチ♡
1軒目は「垰Tawaレストラン」さんです。こちらは、明治時代の古民家をリノベーションして、去年の7月にオープンしました。
店名の「垰(たわ)」とは、地区と地区との接点の意味で、曽爾出身の元春日大社の権宮司・岡本彰夫さんが命名されました。また、店内には、畳に座る席とテーブル席があり、川のせせらぎを聞きながら食事ができます。
そんな落ち着いた場所でいただけるオススメのランチが「地元野菜の彩り鍋ランチプレート(たわランチ)税込1,650円」です。
内容は、日替わりのおばんざい9種類、常夜鍋、かまど炊きご飯、デザート、玄米コーヒーと盛りだくさんで、一つ一つ丁寧に調理された品々は、心と体に優しい手作りの田舎料理という感じです!
中でも、お店の自慢は、かまどで炊いた「ご飯」で、平成の名水百選に選ばれた曽爾村の湧き水を使っています。ふっくら炊き上がったご飯はとても甘くて好評です。
また、こちらの色とりどりな「常夜鍋」は、地元の農家から直接仕入れた小松菜と3種のキノコ、さくらポークを、ダシで煮込んでおり、心温まる優しい味わいです。
さらにデザートは、オーナー手づくりの地元・曽爾の米粉を使ったシフォンケーキと玄米コーヒーで、素朴な味が人気なんだそう!
“ポツンと一軒家”で本格ピッツァ
2軒目は、曽爾高原から車で御杖村の方へ向かって約20分の場所にある「ピッツェリア・エ・トラットリア・レノン」さんです。山の中にある小さなイタリア的食堂で、まさに「ポツンと一軒家」です。
お店の入口にはウェルカムボードが置いてあり、ご主人夫妻の微笑ましいイラストが出迎えてくれます。
そんなアットホームなお店でオススメするメニューが「ベッラ・バンビーナ(税込1,430円)」です。
こちらはイタリアから取り寄せたトマトソースとモッツァレラチーズ、ツナマヨネーズや季節の野菜などがトッピングされています。
見ているだけでお腹が空いてきますよね!実はこちらのピザ、ナポリで修行してきたご主人が焼いた“本格的なナポリピザ”なんです!窯で焼き上げた生地は、縁はカリカリ、下の部分はモチッとした食感で、生地の美味しさを味わうことが出来ます。
また、こちらのピザ以外にも、3種類のキノコやベーコンがトッピングされた「ピッツァ・フンギ クリームソース&ベーコン&モッツアレラ(税込1,480円)」や、
モッツァレラチーズに、サラミソーセージ、アンチョビ、ブラックオリーブ、そして奈良県産の野菜をトッピングした「ビアンコ・イタリアーノ(税込1,540円)」も好評です!
さらに、こちらのお店、外にテラス席もあって、ワンちゃん・ネコちゃんの同伴がOKなんだそう!!
のびのびとした空間でペットと楽しめるオシャレなお店、是非行ってみたいですね!
地元野菜&米粉にこだわったランチ
3軒目は、曽爾高原に向かう道沿いにある「曽爾高原ファームガーデン“すすきの館”」さんです。
こちらは観光複合施設で、観光案内所や地元の特産品を販売しているコーナー、レストランが併設されています。
こちらの、木のぬくもりを感じるお店で紹介するメニューが「お野菜ランチ(税込1,550円)です。
内容は月替わりで、10月はたくさんの野菜が入ったミートローフがメインで、柔らくてジューシーな味わいです。また、奈良県産ベビーリーフのサラダは新鮮そのものでシャキシャキ食感が楽しめます!
見た目も色鮮やかで、健康のバランスも整っており、特に女性には嬉しいメニューですよね!!
さらに、もう一つオススメするのが「米粉バケットセット(税込950円)」です。
ファームガーデンでは、地元産の米粉を使ったパンが数多く製造・販売されていて、その一つ、米粉バケットのランチセットが人気なんだそう!セットではしっとり、もっちり食感のプレーン・チーズバケットのほか、スープ、ミニサラダなども楽しめます!
さらにさらに、曽爾の名水で作った地ビールもオススメで…♡
さらりと口当たりが良い「ピルスナー」と、黒ビールに近く麦芽の甘味がでて甘口な「アルト」、そしてフルーティーな香りで爽やかな苦味が特徴の「ケルシュ」の3種類があり、小さいグラスで飲み比べができるお得なセットがあります。公共交通機関で行かれた方は、飲み比べしてみたいですね!
気になるお店の場所は?
「垰Tawaレストラン」さんは、宿泊施設「そに木霊リゾート 垰」の側です。レストランは午後3時までの営業ですが、かまどのご飯がなくなり次第、終了となります。
「ピッツェリア・エ・トラットリア・レノン」さんは、国道369号沿いにあります。土・日・祝日は予約制で、平日も予約が優先です。
「曽爾高原ファームガーデン」のレストラン“すすきの館”さんは、高原に向かう道沿いにあります。レストランの営業時間は、ガーデンの営業時間と異なりますので、ご注意ください。
自然豊かな地で、新鮮なお野菜をたっぷり使ったお料理を楽しんでみてはいかがでしょうか?
※この記事は取材当時の情報です。