サッカーの元女子日本代表で、神奈川県厚木市出身の永里優季さん(33)らが10日、清川村の村立宮ケ瀬小を訪れ、小中学生と体を動かして汗を流し、スポーツの楽しさを伝えた。
同小と宮ケ瀬中の児童、生徒が参加。今年は新型コロナウイルスの影響で恒例の体育祭が中止となったことなどもあり、企画した。
優季さんは現在、県2部リーグの男子チーム「はやぶさイレブン」に期限付き移籍で加入。未知なる挑戦を続けている。この日は、同じチームでプレーする兄・源気さん(34)、元サッカー選手で、現在はフットゴルフチームでプレーする妹の亜紗乃さん(31)とともに、子どもたちとボール遊びをするなどした。
優季さんが鋭いシュートを打ち込む姿を披露すると、子どもたちはそのスピードと力強さに驚いた様子。大きなボールを7、8人で背中に載せて運ぶゲームなども行い、歓声が絶えなかった。
同小の片山智絵子校長は、源気さんの中学時代の担任で、優季さんにも国語を教えた。コロナ禍の中、体育祭も中止になった子どもたちに体を動かす楽しさを伝えたいと、源気さんに相談したところ、3きょうだいそろって、同小を訪れることに決めたという。
参加した中学1年の沖田悠さん(12)は「僕たちがボールを蹴るスピードとはまるで違っていて、プロ選手はすごいと思った。いろいろなゲームができて楽しかった」と喜んだ。優季さんは「子どもと遊ぶのは楽しい。一緒に楽しむことが子どもたちの記憶に残ると思う」と話した。