東京五輪・パラリンピックに備え、京浜急行電鉄(横浜市西区)は28日、川崎市川崎区の京急川崎駅で鉄道妨害対策訓練を実施した。鉄道を狙ったテロ行為などを想定し、同社や川崎署、川崎消防署の計100人が参加した。
訓練は2007年から毎年実施しており14回目。今回は、不審者がホームでガスとみられる物を噴射し、多数の乗客が体調不良を訴えたほか、爆発物と思われる不審物が設置された想定で行われた。
同社員がホームにいた無事な乗客を誘導したほか、気分が悪くなり座り込んだ乗客を防護服を着た消防職員が救助。現場に残された不審物は県警職員が慎重に処理した。終了後、川崎消防署の間宮雄二郎消防署長は「迅速かつ節度ある動作で、適切に動くことができた」と講評した。