夏作が始まった三浦市内の畑の上を、巨大な「タカ」が飛んでいる。
とはいっても本物ではなく、ナイロン製のカイト。作物を食い荒らすカラスを近づけないためのものだ。
タカが羽を広げた形をしている「カイト鷹(だか)」は全長約1.7メートル。
南下浦町金田の飯島隆さん(55)が小玉スイカを栽培している丘陵地の畑でも、竿(さお)に付けられた2羽が風を受け、「ゴー」と音を立てながら前後左右に動く。
遠くから見ると本物のようだ。
毎年、収穫時期を迎えたスイカをつつくカラスに悩まされてきた飯島さん。今年初めてカイト鷹を設置した。
価格は3千円ほどというが、「これでカラスが来なければ上出来」と効果を期待している。