ちょー:はぁ。
にゃこ:どうしたの?なんか元気ないね。夏バテ?
ちょー:自己分析で悩んじゃって。生まれてこれまで、自分のこと分析したことってなかったからさぁ。
にゃこ:わかりみ。「さぁ、自分を分析!」っていうテンション?それについていけないよね。
ちょー:思い立って分析する感じが、軽いっていうか。それで何がわかるの?っていう雑な気持ちになっちゃうんだよね。だって分析して初めてわかる自分の進路ってどうなのよ。そういうのって日頃から考えてて、徐々に確信に変わるものなんじゃないのかな。
にゃこ:すごくわかりみ。めずらしくちょーと気が合いそうだよ。
森さん:そ・・・・!そこの若者たちっ・・・・・!お、お兄さんが話を聞こうか。
ちょー:誰・・・・?すごく遠慮しつつ声かけてくるけど。
にゃこ:あれ、どっかでみたことがある気がする。
ちょー:ちょっと、にゃこ!やめてよ!知らない人に簡単に歩み寄らないで!!
森さん:もしかしたらブログかな?SNSかな?
にゃこ:思い出した!東彼杵(ひがしそのぎ)のソリッソリッソのインスタグラムだ!
森さん:フォローしてくださっているんですね。そうです、私がソリッソリッソのお兄さん、いや、おじさん?です。若者にフォローされるの嬉しいです。ありがとうございます。
[話した相手]
森 一峻 さん(もり かずたか)
4年連続日本一の茶処、東彼杵町を盛り上げるキーパーソン。家業の森商店ではコンビニエンスストアやソフトウェアの開発などを手がける。
東彼杵ひとものこと公社の理事であり、自称「パシリテーター」。
進路や自己分析、地域観光については、高校や大学で講演をすることも。東彼杵の人気スポットsorriso riso(ソリッソリッソ)・くじらの髭の設立者でもある。
〈好きな漫画〉
スラムダンク、バカボンド、クニミツの政
〈好きなお茶の飲み方〉
水出し玉緑茶
〈休日の過ごし方〉
ドライブ、密かな地巡り
sorrisoriso千綿第三瀬戸米倉庫Instagram ▶︎
ちょー:インスタに出てる人ってだけで一気に親しみがわくから不思議だよ。
にゃこ:森さん、なんでこんな就活生同志の愚痴に入ってきちゃったんですか?!世代全然違いますし!
森さん:それは、仕事で人材育成の事業もしていて、自己分析シート的なものを作ったりしてるからなんだよ。あと、聞こえてしまいましたし、無視するのもどうかな〜って。
ちょー:まさかの分析結果を分析する側?!怖い!!
森さん:安心してください、怪しいものではありません。インスタも出てますし、時々大学でも講演などをさせていただいています。よかったら、一緒に「自己分析が何のためにあるのか」を考えてみませんか?
就活での自己分析が、初めての自己分析なのか?
森さん:とりあえず、この東そのぎのお茶を飲んでまったりしましょう。淹れ方には自信があります。どうぞ。
ちょー:ありがとうございます。
にゃこ:すみません、自分、猫舌なんでちょっと時間おかせてもらいますね。
「東そのぎのお茶は、4年連続日本一を獲得しています。」と森さん。
森さん:あ・・・にゃこちゃんはアイスがよかったね。ごめんね。
にゃこ:大丈夫です。慣れてます。
森さん:にゃこちゃんも、ちょーくんも、これが初めての自己分析ですか?
ちょー:そうです。
森さん:もしかしたら、それは違っているかもしれません。自己分析という呼び方がついているから特殊に感じるだけかもしれませんよ。
にゃこ:え、今、目からウロコが取れかけてる!!森さん、続けてください!!
森さん:「自己分析」というのは就活独特の呼び方で、実際は「自分がどう生きたいかを探す機会」です。これまでお二人は、自分はどう生きたいのかな〜、どうなりたいのかな〜、どんな仕事がしたいな〜と考えたことが一度はありませんか?
ちょー:あります。大学受験の時は、理想の大学生活をイメージしたし、仕事をする自分を思い浮かべたりしました。
にゃこ:にゃこは、中学で時部活をするか迷ったときに、両立したいと思って続けることにしました。その方が、かっこいいしモテそうだな〜って思ったから。そういうことでもいいんですか?
森さん:お二人とも、その時々で、自分がどう生きたいか、どうありたいかを考えて決めてきたんですね。
自己分析も同じなんですよ。
「分析」なんて言葉がついていると身構えてしまいますが、自分の気持ちを整理する機会と捉えると少し楽になると思います。
にゃこ:そっか〜。右目のウロコが取れました。左目もとれそう!続けてください!!
森さん:(笑)
ちょー:にゃこは素直だからな〜。
森さん:付け加えると、自己分析は、就職や進学のためのものではないんです。その人がどうなりたいかを整理するものなのに、就職が目的になっているのが気になります。大切なのは「自分で決めた」という実感です。
にゃこ:(ポロっ!)
森さん:例えばですが、実際に社会人になった時に、自分で決めた会社や仕事、生き方であれば、日々に喜びが見出せて、多少辛いことがあっても頑張れるものです。
でも、これが自分ではなく「親に言われたから」「学校の先生に薦められたから」という場合は、簡単に人のせいにできてしまうものなんです。うまくいかなくなった時や思い通りにできなかった時に「親が言ったからやっているだけだし〜」と簡単に言い訳が出てしまいます。
もしそのノリで生きていたら、その先も「親が辞めるように言ったから辞める」となるでしょうね。
そういった生き方だと、いくつになっても「自分がどうなりたいかわからない」といった悩みを抱えてしまうかもしれません。それは幸せを感じにくい、悲しい生き方だと思います。だからこそ、自分で決めたという事実がとても大切なんですよ。
色々な取り組みをされている森さん。東彼杵を盛り上げるキーパーソンの1人。「本業もあるので時間のやりくりは大変ですが、自分で決めたことだから頑張れます。」とのこと。
ちょー:あ〜・・・。すごく昔のことだけど、塾に行くのが嫌になった時に「お父さんが行けって言ったから行ってるだけだし!」とか揉めたことありますね。お願いされたから行ってる的な。
森さん:幼少時代の塾の話なら笑い話にできますが、皆さんの年齢になってくると、しんどい問題です。自分が主人公になって決めていくことが大切です。ドラクエで言うと・・・あ、ドラクエ知ってますか?古いかな・・・。
ちょー:わかります。キャラを操作して冒険するやつですよね?
森さん:そうです。ゲームのキャラに、自分が操作できるキャラがいなかったり、他のキャラクターに全部選択肢を決められるゲームだとしたら、そんなゲームしてて楽しいですかね・・・主人公になれないゲームなんて、すぐやめちゃいますよね。
自分で決めていない生き方は、そんなものだと思うのです。すぐに言い訳が出て途中でやめられます。
ちょー&にゃこ:わかりみーーー!!!!
森さん:一方で、自分で決めたことであれば、多少その周辺で悩ましい出来事があっても乗り切れます。ぶっちゃけ、やりたいことをやるには、やりたくないこともやる必要があるケースがほとんどです。その時に「自分で決めてきた人」は強いですよ。先日オリンピックがありましたが、メダリストのインタビューなんかを観ていると、自分で決めた目標だから乗り越えられたのだなぁと感じます。
森さんの取り組みの数々。東彼杵の情報サイト運営や新しい名物づくりなど。移動販売CHANOKOのくじら焼きは各地で大人気。### 自分のことを、自分で決めよう。
にゃこ:自己分析を自分を分析する機会と捉えるんじゃなくて「自分のことを自分で決める大切な機会」と思えばいいんですね!
森さん:そうなんです。
ちょー:にゃこ、すごいよ!めっちゃうろこがとれてる!!
森さん:にゃこちゃんは素直なんですね。
にゃこ:えへ、そうなんです。素直だからのびしろが多いってよく言われるんです。
ちょー:素直すぎだよ!
自己分析シートは、自分をハッとさせる?!
森さん:私はコンビニエンスストアを経営していて、採用検討時には、アルバイトの方も含めて「コンセプトシート」と呼ばれるいわゆる自己分析シートに似たものに記入をしてもらっています。
にゃこ:どんな内容なんですか?
森さん:ちょっとチラ見せしますね!
ちょー:うん、自分のことを自分で決める機会になりそうな内容だね!
森さん:あるアルバイトの方が、業務に行き詰まってしまった時に、このコンセプトシートを見直してガラリと変わったことがありました。正直、私がいろいろ言っても何も変わらなかったと思います。自分で自分の役割に気づくと、一瞬で変わるものなのだとあらためて思いました。それほど「自分で決めること」は大切なんですよ。
ちょー:さっき僕たちって「自己分析させられてる」感じで話してたよね。なんでしなきゃいけないのかな〜って。
にゃこ:うん。
ちょー:でも本当は、就活だけの話じゃなくて、どう生きたいかっていう実は結構楽しい質問をされているんだね。
にゃこ:思った。どんな人になりたい?とかどんなふうに生きたい?って。まんざらでもないよね。
森さん:そうなんです!
そんなお二人に、未来ダイバー限定の「自分で決めるシート」をプレゼントします。PDFで置いときますので、ダウンロードして自由に使ってみてくださいね。
にゃこ:わー、ありがとうございます。
ちょー:シンプルだからやりやすそうだね。
森さん:日頃は、就活のためとか、テストのためとか、目の前の何かに限定して行動することが多いかもしれません。でも、もっと大きく考えていきましょう。簡単に言い訳しないためにも、楽しむためにも、自分のことを自分で決めていきましょう。
ちょー:自分のことを自分で決めるって、当たり前のようで勇気がいるね。
森さん:そうです。誰も責任は取ってくれません。でも、ひとりぼっちというわけではありません。
色んな人が助けてくれると思いますよ。助けられるし、誰かの助けになることもできます。思い切って主体的にいきましょう。
一息つきたくなったら、東そのぎにお茶を飲みにきてくださいね。にゃこちゃんには今度はアイスをご用意しますので!
茶処のおじさんとして応援しています。
「リーダーみたいに思われることがありますが、実際はたくさんの方に助けられている」と森さん。
ちょー&にゃこ:はーい!
今回の相談相手 森さんが出没する場所
くじらの髭/Sorisso risso
住所:長崎県東彼杵郡東彼杵町瀬戸郷1303-1
営業時間:10:00〜18:00
定休日:火曜日・水曜日
TEL:0957-20-1883