新型コロナウイルスに感染し、千葉県柏市内の自宅で療養していた60代女性が、死後3日程度経過してから発見されていたことが分かった。柏市が30日に発表した。同居していた夫が屋外で倒れ入院したため、把握するのが遅れたものとみられる。なお夫はケガで入院したが、その際新型コロナに感染していることも分かった。
保健所、自宅療養開始直後から連絡とれずもすぐ対応せず
柏市によると、女性は今月10日に感染が判明。症状があったものの軽症と診断され、自宅療養に入った。市の保健所職員が11、12、14日に女性の携帯電話に連絡したが応答はなかったという。連絡が取れない日が4日にわたって続いていることから、訪問等しなかった保健所の対応に疑問が付されるが、同居している夫がいるため優先度を下げていたとしている。
一方、その同居していた夫は13日夕方に外出中に倒れているのが見つかり、救急搬送。名前や住所がわかるようなものを所持しておらず、会話もできない状態で、身元不明者として入院していた。夫もその入院先で感染が確認された。
17日になって夫の勤務先から、夫と連絡が取れていないという連絡が保健所になされ、この時点で女性と夫ともに連絡がつかない事態を把握。保健所と柏署の職員が自宅を訪問したところ、女性が死亡しているのが見つかったという。