新型コロナウイルス感染拡大による医療逼迫(ひっぱく)が続き、13日に19都道府県の緊急事態宣言期間が延長された。神奈川では8月2日に宣言が出され、今回で2度目の延長となった。終わりの見えない状況に、街には不満の声や、緊急事態に慣れて効果を疑問視する冷めた声が入り交じる。
繰り返される緊急事態宣言の延長に、横浜駅を行き交う人からは「慣れ」を自覚する声が聞かれた。
「延長されても生活は何ら変わらない。自粛に慣れてしまった」。同僚と取引先に向かう途中の男性会社員(47)は、長引く緊急事態が「日常」に置き換わりつつある現実を口にした。「誰のせいでもない。ウイルスと上手に付き合っていくしかない」とも話した。
横浜駅近くの繁華街は13日も人の往来が絶えなかった。横浜市戸塚区の女性会社員(27)は「また延長かという感じ。周りをみても人混みばかりで緩みが出ているのかなと思う」と“宣言慣れ”を懸念した。
横浜市内の大学に通う女性(20)は「感染状況が早く収まり、宣言が解除されてほしい」と期待した。