先月末の上越市長選挙で初当選した中川幹太氏(46)が9日、新市長に就任した。人口減少や少子高齢化、新型コロナウイルス感染症など各種課題への対応が求められる社会状況の中で、上越市になって50年で最年少の市長として市政のかじ取りを担う。任期は令和7年11月8日まで4年間。
中川新市長は同日午前9時、大勢の職員に迎えられ、市長として初登庁した。1階市民ホールで花束を受け取り、大きな拍手の中で「よろしくお願いします」とあいさつし、4階の市長室に移動。市長の椅子に座り、はにかんだ笑みを浮かべながら「できるだけ現場に出たいと思っているので、この椅子にあまり座らなくてもいいように頑張りたい」と意気込んだ。
◇明るく楽しく前向きな市政 職員に訓示
市職員への訓示では「目指すべき方向性や目標は私の方で示すので、皆さんが力を最大限発揮でき、風通し良く、市民目線で明るく楽しく前向きに進んでいける、現場と市民を大切にできるような市政をつくっていただきたい」と話し、実現のための一致団結を強調。併せて「皆さんが失敗した時には、私が前に出てカバーする。ぜひ、恐れずにチャレンジしていただきたい」と積極的な姿勢を求めた。
政策協定を結んだ元市長で現市議の宮越馨氏(80)や、選挙戦で対立候補を応援していた業界・団体や市議たちとの関わり方についても言及した。
宮越氏との関係性は「あくまで私の範囲内」で対応するとし、「何かあったら私にご報告いただければ」と話した。業界・団体や市議会との関わりについては選挙戦後の「ノーサイド」、「信頼関係を持ちながら進みたい」と、より良い上越市をつくるための一致団結の必要性をあらためて強調した。
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