えちごトキめき鉄道(上越市東町、鳥塚亮社長)は8日、同社で有する商標や著作権関係の管理について、上越タイムス社(同市高土町2、大島誠社長)と業務委託契約を締結した。両社とも初の試み。
土産物などにトキ鉄の社名や関連する意匠などを使用する場合、上越タイムス社が事務手続きを担う。来年1月に事業者向け説明会も予定している。
トキ鉄では、少人数の社員が線路の石の缶詰やレトルトカレーなどの開発、販売、在庫管理などを担当している。より広範な分野の商品開発・展開には、沿線内の事業者の協力が必要と判断。権利利用のルール化と、管理業務の外部委託を検討した際、新聞発行エリアが沿線と重なる上越タイムス社の営業力と発信力に着目し、契約準備を進めてきた。
対象となる著作物に、マスコットキャラクター「トキテツくん」や「えちごトキめきリゾート雪月花」の名称などがあり、雑貨や服飾など幅広い商品への利活用を期待している。
鳥塚社長は「いろいろな角度から新商品を考えたり、商品価値を高めるきっかけにしてほしい」と願い、「地域全体がトキ鉄の商品であふれるようになってほしい。地元が潤うよう、トキ鉄のブランドを役立てていただきたい」と呼び掛けた。大島社長は「30年間で培ってきたネットワークと信頼を大事にし、発信力をうまく使いながら、ビジネスの面でも一緒に地域づくりに取り組みたい」と意気込みを話した。