表丹沢の自然に囲まれた生活を格安で体験してもらおうと、神奈川県秦野市が昨年11月にスタートさせた空き家のログハウスを活用した移住お試し住宅「TANZAWA LIFE」事業が好評だ。市は、募集開始から約30分で5カ月分の全予約が埋まったニーズの高さを移住者増につなげたい考えで、今年4月以降も継続実施することを決めた。3月1日に9月末までの予約を受け付ける。
お試し住宅は、同市菖蒲の山あいにある空き家だったログハウスを市が借り受けたもので、2005年築の庭付き2階建て。敷地約330平方メートル、延べ床面積約65平方メートルで、インターネット環境も整っている。
小田急線渋沢駅から車で約10分、新東名新秦野インターチェンジ(IC)からもほど近く、晴れた日には表丹沢の山並みや江の島、三浦半島などが一望できる。
市交通住宅課によると、昨年11月から今年3月末までの利用見込みは18世帯56人で、横浜市や川崎市など県内のほか東京都や千葉県からも応募があった。