3年ぶりの王座奪還を狙うJ1横浜Mがシーズン序盤の正念場を迎えている。今季初黒星を喫した柏戦で2選手が退場処分を受け、司令塔のマルコスジュニオール(29)も負傷交代。チームの底力が問われる2日の神戸戦(午後7時半・日産ス)へ、DF松原健(29)は「僕らはいい選手がそろっているので、今こそその力を存分に発揮する時」と一丸の戦いを強調する。
柏戦では最終ラインに連係ミスも出て3失点で逆転負け。リーグトップ82得点をたたき出した昨季同様の高い攻撃力を見せる一方で、開幕から3戦7失点と守備の立て直しが急務だ。
キャンプ中にはチーム内に新型コロナウイルスが広がった影響で、練習試合が3度中止。電撃退団したチアゴマルチンスに代わり、新たに獲得したエドゥアルドのチーム合流は2月上旬だった。
前節はベンチで戦況を見届けた松原は、「初めて組む選手同士というのもあったし、キャンプで練習できない期間もあった。試合を追うごとに必ず良くなってくるので悲観はしていない」と前を向く。
今季で加入6年目となり、DF陣では最古参だ。開幕戦に先発した畠中と岩田の両センターバックは次節出場停止。連敗は何としても避けたい状況で、最終ラインのリーダー役として期待される。
本職は右DFだがセンターバックの経験もあり、「僕は本当に試合に出たい。どのポジションでもしっかりできるように毎日準備をしている」と頼もしい。
神戸は元スペイン代表イニエスタを擁し、前線には日本代表FW大迫や武藤らタレントぞろい。2019年に横浜Mでリーグ制覇に貢献し、「一緒に戦った戦友」という扇原も今季加入した。
「ピッチの中では激しく、ピッチ外ではいつも通りの関係でいられると思う。タカ君(扇原)も日産スタジアムに戻ってくるのを楽しみにしていると思うので、お互いにリスペクトしていい試合ができれば」と語った。