◆横浜DeNA4-0オリックス
初の大役に大きく前進だ。オープン戦2度目の先発となった横浜DeNAの大貫が5回を2安打無失点。ストライクを先行させて無四球で封じ、「しっかりと投げきることができて、すごく良かった」。昨季パ・リーグ王者に二塁すら踏ませなかった。
3─0の四回2死一塁。主砲杉本を1ボール2ストライクから懐に食い込む142キロで詰まらせて一ゴロに。「どんなボールも両サイドに投げようと思っている」。右打者の内角にスライダーを淡々と投げ込むなど、生命線である制球力に磨きがかかっている。
過去2年チームの勝ち頭となっている右腕だが、昨季は交流戦でオリックス打線につかまった。二回途中5失点で2軍落ちを経験。「きょうはやり返したい気持ちがちょっと強かった」。雪辱の思いを胸に、本拠地のマウンドで危なげない投球を見せた。
これでオープン戦2試計8回を無失点。「ローテに入ることが一番大事。(目標を)ぶらさずに、6人の一人に選ばれるように良い準備をしたい」。謙虚な28歳が開幕投手候補の大本命となった。