東日本大震災の犠牲者らを追悼する「かながわ追悼の夕べ」が10日、横浜市中区の象の鼻パークで行われた。約200人が訪れ、1100個ほどのキャンドルの灯がともる中、犠牲者への祈りが捧げられた。
震災後、2011年3月19日に、福島県南相馬市から横浜市旭区に避難してきた村田弘さん(79)=福島原発かながわ訴訟の原告団長=はロシアのウクライナ侵攻による状況を自身の体験と重ね、「ウクライナで国民が子どもを抱き、お年寄りを車イスで押し、延々と列を作って避難する。11年前、私たちが経験したこととまったく同じ」と心配の声を漏らした。
続けて「私も含め、11年経っても故郷へ帰ることができない人は大勢いる」と震災後も長引く影響を訴えかけた。
催しでは犠牲者への黙とう後、ウクライナ出身のカテリーナさんらが、祈りの演奏を披露した。