環境市民団体のエコ・グリーン(鈴木敏男代表)は19日、上越市本城町の高田城址公園で「春の桜ウォッチング」を開いた。26日に開幕する観桜会を前に、桜の観察や開花日予想を行った。
同団体は例年、公園内の桜の観察や、開花宣言に向けた開花日予想を行っている。小雨が降る中、市民や会員ら約30人が参加した。
参加者は環境カウンセラーの青木ユキ子さん(72)の案内で園内を散策し、各所に植えられた桜の特徴や見どころなどを興味深く聞いた。青木さんは、100年後も美しい桜を残そうと、市と市民が協働して進める「桜長寿命化計画」により、元気な桜が増えている現状などを解説した。
開花予想は、開花宣言の調査木になっている樹齢100年超のソメイヨシノを観察。鈴木代表(68)が、2月の気温は低かったが、15度以上の日が続くと一気に開花に向かうなど、開花に必要な累積気温や気象条件などを解説した。参加者はそれらの分析を参考にしながら開花日予想を行った。市内の小学3年生、坂本千晃君は「長生きしている調査木の桜が咲くのが楽しみ。また見に来たい」と話した。
鈴木代表は「桜の開花を楽しみにしている市民は多く、関心の高まりがうれしい。観察会や開花予想を通じて、桜の保全に携わる桜守や管理人がいることを知ってほしい」と願った。