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ラーメンはコッテリしたものや味が濃いものが多いけど、アッサリとした口当たりのラーメンが食べたいという人はいませんか。
福山市内には尾道系の醬油ラーメンの店や、豚骨ラーメンの店が多い印象です。
アッサリとしたラーメンといえば塩ラーメンですが、福山では塩ラーメンを売りにしたラーメン店は少ないですよね。
でも福山市北部の駅家町には、塩ラーメンが看板メニューのラーメン店があります。
それが 「大阪塩系ラーメン しおゑもん 福山駅家店 (以下、しおゑもん 福山駅家店)」。
大阪で生まれた人気の塩ラーメン店「塩元帥」のフランチャイズ店です。
しかも塩ラーメンだけでなく、醬油ラーメンも楽しめます。
いずれも天然素材を使ったりするなど、こだわりのあるラーメンです。
そこで、福山市および広島県初上陸となる大阪塩系ラーメン しおゑもん 福山駅家店の魅力を深掘りしていきます。
しおゑもん 福山駅家店とは?
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しおゑもん 福山駅家店は、福山市北部の駅家町にあるラーメン店です。
しおゑもんは、大阪発祥の人気ラーメン店「塩元帥(しおげんすい)」が展開するフランチャイズ・ブランド「大阪塩系」のフランチャイズ。
塩元帥は塩ラーメンを看板メニューとしており、天然素材を使っているのが特徴です。
塩元帥は福山市内には店舗がなく、近場では岡山県総社市や倉敷市に暖簾(のれん)分け店があります。
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またしおゑもん 福山駅家店は、塩元帥や大阪塩系の福山市初出店と同時に、広島県内初出店でもあります。
今まで総社や倉敷まで行かなくては食べられなかった味が、福山市内で食べられるのは朗報ではないでしょうか。
また福山市近辺では、塩ラーメンを看板にしているラーメン店はとても少ないので、めずらしい印象もあるかもしれません。
ちなみに、しおゑもん 福山駅家店では塩ラーメンのほかにも醬油ラーメンもあります。
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しおゑもん 福山駅家店のメニュー
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2022年(令和4年)3月時点の情報。価格は消費税込
しおゑもん 福山駅家店では、事前に食券を購入するスタイルです。
店に入ったら、まずは券売機でメニューを選んで食券を買いましょう。
おもなラーメンは、看板メニューの「天然塩ラーメン」(830円)と醤油味の「熟成醬油ラーメン」(830円)、さらに当面は1日10食限定の「塩つけ麺」(930円)の3種類。
これにバリエーションとして、塩と醬油には「ネギ塩ラーメン」「ネギ醬油ラーメン」(ともに1,030円)があり、塩には梅干しと乾燥梅が入った「梅塩ラーメン」(930円)もあります。
サイドメニューとしては餃子、ごはんものには焼き飯やライスなどもありました。
餃子や焼き飯などは、ラーメンとのセットもあります。
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おすすめのメニューを紹介!
しおゑもん 福山駅家店のメニューのなかから、ピックアップして紹介します。
「天然塩ラーメン」は70種の天然素材を使い、アッサリしながらとても奥深い味わい
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大阪塩系の名前のとおり、しおゑもんの看板メニュー「天然塩ラーメン」(830円)。
圧倒的な一番人気のメニューで、6割以上のお客さんが注文をするそうです。
ナルトが入っているのが、昔ながらの懐かしいラーメンのよう。
また、刻みユズが美しいです。
天然塩ラーメンのスープは、澄んだ美しい琥珀(コハク)色。
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スープには焦がしネギが浮いています。
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塩ラーメンらしいアッサリとした口当たりでありながら、ダシの重厚で奥深い味わいが広がります。
そこにほんのりとした刻みユズの爽やかな風味が加わってきました。
とてもおいしくて、飽きが来ません。
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麺はやや平たく、ツルツルとしてのど越しが抜群。
モチモチとした食感で、スープとの相性も良好です。
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チャーシューは適度な味付けで、赤身と脂身のバランスがいいです。
なお天然塩ラーメンには、梅干しと乾燥梅の入った「梅塩ラーメン」(930円)と、白髪ネギがドッサリと入る「ネギ塩ラーメン」(1,030円)といったバリエーションもあります。
「熟成醬油ラーメン」は和歌山・湯浅醬油がこだわり
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しおゑもん 福山駅家店では「熟成醬油ラーメン」(830円)も人気があります。
だんだんと人気が上昇しているそうです。
スープは、醬油ラーメンらしい焦茶色をしています。
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醤油スープにも焦がしネギが入っていました。
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スープを飲んでみると、カツオの風味と醤油の味わいが効いた深い味です。
そこに、ユズの爽やかな風味がアクセントに。
麺やチャーシューなどの具材も、塩ラーメンと同じです。
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なお熟成醬油ラーメンにはバリエーションとして、白髪ネギ入りの「ネギ醬油ラーメン」(1,030円)もあります。
「塩つけ麺」はコシのある太めの麺
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2022年3月より「塩つけ麺」(930円)も登場しています。
当面は1日10食限定での提供だそうです。
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麺の上には、ラーメンと同じくナルトやメンマ、チャーシュー、ユズ。
ラーメンにはなかった、味付け玉子(半玉)が入っているのがうれしいですね。
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麺は塩ラーメンや醬油ラーメンのものよりも太め。
そして麺は冷たいものです。
いわゆる「冷や盛」で提供されます。
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スープは、熱いものとなります。
麺をスープにシッカリと浸して食べます。
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ツルツルとしていながら、太めなのでシッカリとしたコシを感じられました。
濃いめの塩味のスープがシッカリ絡み、麺との組み合わせがちょうどいいあんばいです。
「餃子」は肉と野菜のバランスが絶妙
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「餃子」は6個入りで350円です。
餃子といえば、ラーメン店のサイドメニューの定番中の定番ですが、しおゑもんでも人気のサイドメニュー。
全サイドメニューのなかで、圧倒的な人気だそうです。
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餃子の皮は薄めで、片面はコンガリとしたキツネ色の焼け目が付いていて香ばしい。
肉の味わいに、ニラの食感と風味、そしてニンニクの風味も適度にきいています。
なお、ラーメンにプラス300円で餃子6個にライスが付く「餃子セット」もおすすめです。
「焼き飯」は味付けに塩ラーメンのタレを使用
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餃子とともにラーメン店の定番サイドメニューといえる「焼き飯」(550円)。
具材には、細切れのチャーシュー、玉子、ネギが入っています。
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艶やかな米粒で、食べるとシットリめの味わい。
適度な塩味の焼き飯で、おいしいです。
なんと、しおゑもん 福山駅家店では「焼き飯マシーン」を使って焼き飯を調理しているそう。
人力でつくった焼き飯となんら変わらず、とてもおいしい仕上がりでした。
なおラーメンに400円で、「焼き飯セット」にできます。
福山で少ない、塩ラーメンを看板メニューとする大阪塩系ラーメン しおゑもん 福山駅家店。
店主・藤田裕(ふじた ゆたか)さんへインタビューをしました。
しおゑもん 福山駅家店の店主・藤田 裕さんへインタビュー
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福山で少ない、塩ラーメンを看板メニューとする大阪塩系ラーメン しおゑもん 福山駅家店。
店主・藤田裕(ふじた ゆたか)さんに開業の経緯や店の特徴、今後の展望などの話を聞きました。
家業を離れて、ラーメンの道へ
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──開業の経緯を教えてほしい。
藤田(敬称略)──
社会人になって、大阪で少し飲食業を経験しました。
その後地元の福山へ帰郷し、兄弟とともに家業であるピアノなど小型重量物運搬業の仕事をしていたんです。
ある日、いっしょに仕事をしている兄に「お前、ラーメン店をやってみたらどうだ」と話をしてきました。
というのも、兄は大のラーメン好き。
自分でラーメン店をするのは難しいので、誰か身内にラーメン店をしてほしいという思いがあったのです。
その話を聞いて、ラーメン店に興味がわいてきました。
しかしラーメン店で修業をしようと思っても、当時の私の環境面を考えるとラーメンの修業を一からおこなえる状況ではありませんでした。
そこで思い至ったのが、フランチャイズ経営です。
フランチャイズのラーメン店のなかには、店舗運営だけでなくラーメンづくりのノウハウも学べる店もあるからでした。
いろいろ調査した結果、横浜家系ラーメンのフランチャイズをしようと決意したんです。
さまざまなラーメンを食べましたが、横浜家系ラーメンはとてもおいしいと感じたのが理由。
それに当時は、まだ福山近辺で横浜家系ラーメンは食べられませんでしたので。
これはおいしいうえに、注目もされるだろうと思ったんです。
こうして家業の会社を退職し、2018年(平成30年)9月に現在地で「横浜家系ラーメン ふみ家」をオープンさせました。
横浜家系から塩ラーメンへ、大きくシフトチェンジ
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──その後、横浜家系ラーメンから塩ラーメンへと変わるが、理由は?
藤田──
横浜家系ラーメンは順調でした。
ですが、横浜家系ラーメンはどうしても味が濃く、しつこいと感じるかたもおられます。
いっぽうで、やみつきになるお客様がいることも事実です。
つまり、客層がガッツリ系の男性に片寄ってしまうという悩みを抱えることになりました。
当店のある福山市北部・駅家町周辺は新旧の住宅地が多く、ご年配のかたや女性のかたも多いです。
またファミリー層も多いのですが、家族で外食するとなると、なるべく広い好みに対応できる店に流れてしまいますよね。
そんな悩みを感じ始めた矢先に、新型コロナウイルス感染症が流行。
お客様は大きく減少しましたが、逆に新たなことを始めるチャンスと捉え、業態の変更を決心しました。
塩ラーメン専門になり、より幅広い客層が来店するように
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──「大阪塩系」を選んだのは、なぜ?
藤田──
大阪塩系のフランチャイズにしたのは、塩元帥の塩ラーメンを食べておいしいと感じたのが理由です。
倉敷にある塩元帥を初めて食べたとき、おいしいなぁと思って何度も通っていました。
塩元帥の塩ラーメンはアッサリしているだけでなく、奥深い味わいもあって、とても鮮烈な印象でした。
しかも塩ラーメンはアッサリしているので、客層が片寄らずに幅広いかたが来店するのではないかと考えるようになったんです。
福山には塩ラーメンを売りにした店も少ないですし、チャンスがあるなと。
そして、塩元帥のフランチャイズで大阪塩系というのがあるのを知ったんです。
このとき、ぜひ挑戦してみようと決意しました。
店名は自由に決められるのですが、塩元帥の創業者のかたが考え、実際に何店舗か店名として利用されている「しおゑもん」を店名として採用しました。
塩元帥の味にほれ込んで、フランチャイズを決めたので。
2021年(令和3年)10月いっぱいでふみ家を閉め、「大阪塩系ラーメン しおゑもん 福山駅家店」としてリニューアルオープンしたのが、2022年(令和4年)1月19日です。
──塩ラーメン専門店に方向性を変えて、実際の営業はどう?
藤田──
明らかに客層が広がりましたね。
正直、これほど変わるとは思いませんでした。
今まで少なかったご年配のかたや女性のお客様が、とても増えました。
ラーメンを完食されるかたも、横浜家系ラーメンのときよりもずっと多いですね。
ご年配の夫婦やご家族連れで来られて、とてもおいしかったという声も多くいただいており、とてもうれしく感じています。
大切なのは味を均一にすること。そのために管理を細かく徹底
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──しおゑもんで、こだわっていることは。
藤田──
当店は大阪塩系のフランチャイズ店なので、素(もと)ダレはセントラル・キッチンでつくられています。
そして、大変なのが店での素ダレの管理です。
管理の方法はフランチャイズとして、非常に細かく決められていて、徹底しています。
たとえばスープをつくる際、素ダレのかき混ぜ方からかき混ぜる回数まで決まっているんですよ。
それをしたうえで、素ダレをすくって、丼に注ぐのです。
もちろん、注ぐ量も決まっています。
素ダレを補充するときも、管理方法が徹底されているんです。
容器に残っている素ダレをいったん補充する新しい素ダレの中に入れて混ぜ、そのうえで容器に補充していきます。
そのように細かく徹底した管理が、当店ならではのこだわりですね。
大阪塩系のラーメンのおいしさを提供するためには、いかに味を均一にするかが非常に重要。
ですから、管理を徹底することがポイントなんです。
計量にブレがないように、定期的に計量のセルフチェックも実施しています。
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──焼き飯をつくる機械がめずらしい。
藤田──
よく言われますね(笑)。
お子様などは興味を引かれて、ずっと見ていたりしますよ。
少ない人数で店を開店させていかないといけませんが、焼き飯はつくるのはラーメンとは別の手間がかかります。
焼き飯のために人件費をあまりかけられませんので、思い切って焼き飯マシーンを導入してみました。
マシーンならではのコツがあるのですが、練習して、おいしい焼き飯がつくれるようになりましたよ。
コロナ収束後に向けて夜の営業を充実させる
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──今後の展望ややってみたいことがあれば、教えてほしい。
藤田──
新型コロナウイルス感染症の流行中にリニューアルしたこともあり、昼は多くのお客様が来られるのですが、夜が少なめです。
ですからコロナ収束後に向けて、夜の営業でお客様がより多く来店していただけるようにしていきたいと思います。
あとは、現在の店舗を順調に運営していくことです。
ゆくゆくは、福山駅前あたりに店舗を構えてみたいという思いもありますね。
福山で少ない塩ラーメンを売りにするラーメン店・しおゑもん 福山駅家店
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こだわりの塩ラーメンと醬油ラーメンが楽しめる、しおゑもん。
塩元帥ファンは、福山市内であの味が食べられてうれしいかもしれません。
また福山では塩ラーメンを看板にしたラーメンが少ないので、塩ラーメン派やアッサリ系ラーメン好きにとっては、非常にうれしいのではないでしょうか。
ぜひ、しおゑもんのアッサリとしながらも奥深い塩ラーメンを楽しんでみてください。