吉川区の「吉川三大しだれ桜」が見頃を迎えた。今週末にはイベントが開かれる。
尾神岳に近い源地区では樹齢300年を超えるしだれ桜の大木が3本あり、それぞれ「尾神」「稲古(報恩寺)」「村屋(蘆渓桜)」の呼び名で愛されている。
桜はいずれも先週末からの陽気で一気に開花が進み、12日の時点で満開となった。離れて見れば均整の取れたシルエットが美しく、近くで見上げれば迫ってくる無数の花が迫力たっぷり。スカイトピア遊ランドを運営するみなもとの郷の内藤潔社長は「老木だが、雪の多い場所でまっすぐに生きている姿が好かれている」と話す。
17日には尾神バス停前で尾神しだれ桜まつりが開かれる。花見弁当や飲食物などの販売(午前10時30分から)の他、報恩寺、村屋の桜めぐりのバス運行(午前10時30分出発)、野点茶会(午前11時から午後1時30分まで)などが行われる。問い合わせはスカイトピア遊ランド(電025・547・2221)へ。
カタクリ群生 無数に咲き誇る
村屋のしだれ桜がある村松家では、裏山のカタクリも見頃。1000平方メートルを超える広場に、無数の花が敷き詰めるように咲いている。数年前から群生が広がり、現在では桜と並ぶ春の名物となっている。
20日ごろまで見頃が続く見通しで、村松家の村松哲夫さんは「すぐ近くなので、桜を見に来た方にカタクリも楽しんでほしい」と話している。