上越市小猿屋の越後薬草(塚田和志社長)は4月30日、同社敷地内に建設中の「越後薬草蒸留所」の上棟式を開いた。今秋の開業予定。同社社員、設計事務所、建築会社の関係者が出席。工事が無事、完了することを願い、地域住民を招いての餅まきも行った。
蒸留所は3階建てで、同社が製造・販売する酒類、飲料シリーズ「YASO」の世界観を、アートとして五感で味わえる美術館のような蒸留所がコンセプト。1階は見学可能な蒸留所、2階は発酵をテーマにしたアートギャラリー、3階はバーサロンとなる。開業は8月下旬から9月上旬の予定。
塚田社長は「上棟式を迎えられ、ほっとしている。クラウドファンディングなど、多くの方の力でこの日を迎えられた」と感謝。「日本酒という醸造文化で有名な新潟で蒸留の魅力も発信し、若者など多くの人に来てもらいたい。いずれは、新たな地酒としても知ってもらえれば」と先を見据えた。