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かつて温泉旅館「玉泉館」の庭園として親しまれていた跡地を整備したのが、岩見沢にある「玉泉館(ぎょくせんかん)跡地公園」です。玉泉館は、明治37年から昭和54年まで開業していた由緒正しき旅館でした。
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旅館の廃業と共に庭園も閉鎖され、やがて荒れ果てていきました。平成に入り、池を生かして日本庭園風に手直ししてほしい、という市民の要望を受け、岩見沢市が公園の整備に着手したのです。
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さらにさかのぼると、この地に旅館が建ったのは、数百年前にアイヌの方々が鉱泉を発見したことが起源。そういった土地なので、この一帯は冬になっても氷結しないのだそうです。
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平成13年には本格的な茶室「玉泉庵」が完成し、平成23年には「岩見沢のたから発見・発信プロジェクト」で市民が選んだ「岩見沢のたから10選」に選ばれました。今や岩見沢市民にとって、玉泉館跡地公園は心安らぐ憩いの場であり、「たから」でもあるわけです。
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面積17,500㎡という敷地の中心にある心字池(しんじいけ)は、文字通り心という字をかたどった池。周辺には季節によってさまざまな表情を見せてくれる木々が約1,800本配置されています。
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桜の見ごろは5月上旬。庭園が薄いピンク色に染まります。この桜たちが散った後には茶室の裏手にある枝垂れ桜が咲き誇り、こちらも見応え十分です。
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10月中旬から下旬にかけては、紅葉が見事です。こうした季節ごとの風景を楽しみながら園内を散策していると、いつしか心がしんと落ち着いているのを感じられるはず。日本庭園には、やはり日本人の心にしっくりと馴染む原風景ということなのでしょう。
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玉泉館跡地公園の開園期間は4月29日から11月3日までで、冬期は閉園しているのでご注意を。入園は無料で、9時から17時までなら誰でも入ることができますが、季節により開園時間と閉園時間には変更があります。
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茶室はお茶会と撮影に限り、誰でも利用することができます。ただし事前申請が必要で、使用料も当日までの前払い。とても立派で重厚感あふれる茶室なので、興味のある人は公式サイトからチェックしてみてください。
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園内にはベンチやあずまやも随所に配置されています。散策に疲れた時やのんびりしたい時、座ってぼんやりと辺りを見渡してみてはいかがでしょう?数百年前に鉱泉が発見されてから脈々と受け継がれてきた悠久の時と優雅なひとときを楽しめますよ。
<玉泉館跡地公園>
所在地:北海道岩見沢市東山3丁目3-1
問い合わせ先:0126-25-6400(馬淵・庭建共同企業体)
公式サイト:https://www.gyokusenkan.jp/
<撮影協力>
laufen克
ライタープロフィール
北海道観光カメライター ぶちねこ
北海道の観光スポットや観光施設につながりをたくさん持ってる「ぶちねこ」です。北海道に住んでいると当たり前に思っているものでも、素晴らしい資源がたくさんあります。そんな素敵な北海道の魅力を発信していきます。