100年以上にわたり鉄路を支え続けるJR線の「酒匂川橋梁(きょうりょう)」(小田原市、延長423メートル)の歴史を刻んだ記念碑が完成した。頑丈な構造の同橋梁は、完成間もない1923年9月の関東大震災も乗り越え、救援物資の輸送などで貢献した。今も現役で利用されている貴重な土木遺産に光が当てられている。
記念碑は高さ1メートル、幅56センチ。小田原箱根商工会議所や湘南建設業協会、市などでつくる実行委員会が寿町5丁目の酒匂川右岸堤防に設置した。建設の経緯や歴史が書かれたプレートが取り付けられている。
今年10月で日本の鉄道開業から150周年を迎えることを記念して企画され、震災99年の節目を控えた8月31日に除幕された。