小田原市立病院再整備の事業者選考委員会が開催される直前に守屋輝彦市長ら市幹部が応募業者の大手ゼネコンを訪れていた問題で、守屋市長は15日の市議会で「選考日程も応募事業者の名前も事前に把握していた」と明らかにした。一方でゼネコンとの接触が業者選定に影響した可能性を否定して「一切の不正はなかった」との見解を示し、謝罪はしなかった。
小谷英次郎氏(志民・維新の会)の一般質問に答えた。
守屋市長と八木大二郎政策監ら市幹部6人は昨年10月18日に「スーパーシティ構想」の視察を名目に都内のゼネコン本社を訪問。その2日後に玉木真人副市長も委員として出席した選考委員会で、このゼネコンが病院再整備の事業者に選ばれた。市役所内からも「市長らの行動は不適切」との批判が上がっている。