「横浜市非核兵器平和都市宣言」を実効性あるものとするための市民集会が1日、同市神奈川区で開かれた。前広島市長の秋葉忠利さん(79)が講演し、世界の都市が連帯して核廃絶に向かう必要性を訴えた。
ウクライナを侵攻したロシアが核使用を示唆する中、8月の核拡散防止条約(NPT)再検討会議は最終文書を採択できずに決裂した。市長時代に平和市長会議(現・平和首長会議)会長を務め、加盟都市数を伸ばした秋葉さんは「世界は国家の時代から都市の時代に変わりつつある」と指摘。「戦争になれば都市が攻撃される。都市は軍隊を持たないため、連携も比較的容易。都市の連帯で平和をつくるのは必然的な流れになる」とし、市民が行動する重要性も指摘した。
集会は横浜市内の大学や平和団体関係者らの呼びかけで2004年に始まり、18回目。会場では市の22~25年度の中期計画素案に対し、国際平和行政の充実を求める声を上げることも呼びかけた。