16日に開かれた第75回新潟県駅伝競走大会において悲願の初優勝を飾った糸魚川チームの優勝報告会が20日、市役所庁議室で開かれ、歓喜と感動の余韻に浸った。
報告会には阿部一彦監督(50、糸魚川デンカ生コン)、山中嶋真幹監督(51、糸魚川高教)、小島達也コーチ(49、糸魚川市役所)と6選手、米田徹市長、靏本修一教育長、市スポーツ協会の清水博会長が出席した。
阿部監督は中学生からベテランまで全12区間での力走、戦況を報告。「持てる力を全部発揮してくれた。その結果が優勝」と各選手をたたえた。「来年は来年、(まだ)2連覇は考えていないが、それができるよう頑張っていきたい」と決意を話した。
米田市長はチーム一丸での快挙を祝福。「特に市民ランナーだけの優勝は感激。糸魚川市民、全ての皆さんが同じように思ったのでは」と感謝した。
山中嶋監督は「優勝できるとは思っていなかったが、駅伝は生き物、流れに乗るとこういう結果が出る。一人一人が本当によく走ってくれた」と振り返り、「みんなで胸を張りたい」と成果を分かち合った。
小島コーチは少子高齢化の中でも糸魚川の駅伝チームは、だんだん若返っていると紹介。「子どもが増え、Uターンしていることが何よりうれしい。人づくり、人材づくりを続けてきて良かった」と話し、継続を願った。
2区で区間賞を獲得した山岸広海選手(27、後藤組)は「(後に続く)中高校生の選手にも、社会人でもできるぞというところを見てほしい」と期待し、自身もさらなる飛躍を誓った。