神奈川県愛川町は2050年の町の様子を小中学生に想像して描いてもらう「アイカワミライエ2050」を実施し、407作品が集まった。小野澤豊町長らが中心になり、特に面白い未来を描いた30作品をグッドミライ賞に選びこのほど、町ホームページなどで発表した。
自分が暮らす町について学び、郷土愛を育んでもらおうと町が初めて企画した。山や川が身近な地域性を反映し、自宅近くの八菅山(はすげさん)から長い滑り台がかかった様子や、川にアユが泳ぎ屋形船が浮かぶ風景を描いたものなど、夢があふれる作品が集まった。
同町中津地区の現在は内陸工業団地になっている場所に戦時中、旧日本軍相模陸軍飛行場があった歴史にちなんで、カラフルな飛行機が空に飛び立つ様子を描いた作品もあった。
グッドミライ賞の30作品の作者には表彰盾、応募者全員にオリジナルの腕時計と作品集のほか、愛甲商工会青年部から「愛川町方言手ぬぐい」が贈られる。町では今後、公共施設で作品の巡回展示を計画している。