青年部初イベント「七夕」 長崎・中通り商店街再興へ あす「まちぶら広場」 抽選会やマジックショー

初のイベント「七夕」に向けて話し合いを進める青年部のメンバーら=長崎市、まちぶら広場

 全国的に商店街の空き店舗の増加や後継者不足が懸念される中、江戸時代前期の発祥から400年の歴史がある長崎市の中通り商店街では、若者らが青年部を立ち上げ、商店街再興に向けて奮闘している。7日には初のイベントを開くほか、マスコットの活用やグッズ販売も検討している。
 同商店街では近年、空き店舗が増加し、通行量の減少が目立っていたほか、商店街振興組合員の減少や高齢化により、イベント開催や資金の捻出などが難しくなっていた。そのため、若者が企画したイベントを交流サイト(SNS)で発信し、新たな活気を生み出そうと昨年12月、「cafe pesca」の店長、近金幸太郎さん(29)ら2人が青年部を設立した。
 今年2月には高知県内一の規模を誇る帯屋町商店街(高知市)の視察交流会に参加。同商店街の行政と協力した取り組みやマスコットを使った地域振興などを参考に、中通り商店街でも2019年7月に誕生したマスコット「アルコアラ」の着ぐるみを作ることにした。県内各地のイベントなどで活用し、商店街の知名度向上を図っていく。
 青年部員は現在12人。近金さんらの思いに協力する人も増えてきた。7日には同市古川町の「まちぶら広場」で青年部による初のイベント「七夕」を開く。抽選会やマジックショー、カクテルショーなどを予定。
 近金さんは「観光、生活どちらにも寄り添った商店街づくりを目指す。幅広い世代に足を運んでもらい、活気を取り戻したい」と商店街再興に向け、熱意を燃やしている。

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