遠野らしさをまとう酒、生徒がデザイン 9月ごろから販売予定

生徒が考案した6種類の日本酒のラベル

 岩手県の遠野高(伊藤正則校長、生徒300人)の就職希望の3年生25人は本年度、遠野市青笹町の上閉伊酒造(新里佳子社長)が生産する日本酒のラベルデザインに取り組んでいる。生徒が考案した6種類のうち、採用された商品は9月ごろから販売される予定で、ものづくりや社会への関心を高めている。

 1日は同校で2回目のプレゼンテーションを行い、6チームに分かれた生徒が新里社長(56)に特長を説明した。

 生徒は商品名の「民話の古里 遠野へ行って来ました 特別純米酒」の文字の大小やフォント、配置を工夫。カッパや座敷わらしのイラスト、南部ばやしの版画、青笹しし踊りや遠野ふるさと村、オシラサマの写真などを組み合わせ、6月上旬に指摘された課題を修正して臨んだ。

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