限定250本の希少モデル「カンパノラ」の最新作は“宇宙と星の誕生”がテーマ

By WATCHNAVI salon

腕時計のパーツから完成品の組み立てまで自社で一貫製造するマニュファクチュール【シチズン(CITIZEN)】から最新作が登場。時を愉しむためのウオッチブランド「カンパノラ」より宇宙と星の誕生をテーマとした2モデルが発売となり、「宙顕(そらのあらわれ)」が限定250本で価格は50万6000円(税込)、「星顕(ほしのあらわれ)」が限定250本で価格は38万5000円(税込)。2024年7月4日(木)に発売予定。

宇宙の誕生をテーマとする「宙顕(そらのあらわれ)」

今回、発表された2つの「カンパノラ」は、それぞれがデザインテーマを持って開発されている。まず、「宙顕(そらのあらわれ)」と名付けられたモデルは“宇宙が誕生する瞬間”をテーマとし、文字盤上でビッグバンが起きる宇宙空間を表現。黒漆をベースとした文字盤にクリアカラーの赤を塗布して磨き上げ、さらに金属粉末や螺鈿(らでん)をあしらうことで星雲と星々を鮮やかに描いた。文字盤の中央部を囲む4点のネジは宇宙に輝く恒星を想起させる金色、五徳リングは黒とダークブルーのツートーンでデザインするなど、細部の巧みな色使いも注目したい。

腕時計の4大複雑機構を搭載

本機は腕時計の4大複雑機構といわれるムーンフェイズ、パーペチュアルカレンダー、ミニッツリピーター、クロノグラフを搭載。6時位置に搭載されたムーンフェイズでは、約29.5日の周期に合わせ、2つの表情の月が交互に姿を見せることで月の満ち欠けを表現。最先端の電子技術と伝統的な時計技術が融合したパーペチュアルカレンダーの搭載によって、2100年2月28日まで月末の日付修正と閏年の修正が不要だ。ミニッツリピーターは暗所においても時刻が確認できるように、高低2種の音で時を通知。日本庭園の技法のひとつである水琴窟(すいきんくつ)から着想を得た、落下した水滴が奏でるような澄み切った音色は本機ならではの特徴となる。また、クロノグラフは通常計測に加えて積算計測、スプリット計測が可能。これらの複雑機構を備えた、いわゆるグランドコンプリケーションモデルがクオーツ式ながら約50万円の価格設定という点も時計ファンには大きな魅力といえるだろう。

カンパノラ「宙顕(そらのあらわれ)」 Ref.AH4086-13E 50万6000円/クオーツ(Cal.6772)。ステンレススチールケース、レザーストラップ。デュアル球面サファイアガラス風防(クラリティ・コーティング)。直径43mm、厚さ16.5mm。日常生活用防水。限定250本。

「星顕(ほしのあらわれ)」は星の誕生がテーマ

星の誕生をテーマにした「星顕(ほしのあらわれ)」は、文字盤の中央から6時位置にかけて設けられた大きなサブダイアルで、星雲の中から生まれた星が光を放つ瞬間を描いている。このサブダイアルは、黒漆にクリアカラーのグリーンが塗布され、星々を表すために金属粉末と螺鈿を用いて、深遠な宇宙で輝く無数の星を見事なまでに表現。さらに3時位置は月、12時位置には日付、9時位置には曜日を表示するサブダイアルが周りを囲むように配され、6時位置にはムーンフェイズもレイアウトした。また、リングソーラーセルを艶感のある黒の見返し部に配置することで、光を透過させる必要のない金属文字盤を採用しながらエコ・ドライブを実現させている。

独自技術クラリティ・コーティング

「宙顕(そらのあらわれ)」「星顕(ほしのあらわれ)」の2モデルともに、デュアル球面サファイアガラス風防に光の約99%を透過させて反射を抑えるガラスのコーティング技術、クラリティ・コーティングを採用。強烈な太陽光やライトの当たる場所でも、ガラスが存在していないかのように時刻の読み取りができ、美しい文字盤も存分に鑑賞可能だ。ケースにはデュラテクトDLCコーティングを施し、耐傷性も十分に強化。安心で安全な革を消費者に供給することを目的とする国際団体LWG(レザーワーキンググループ)から認証を受けたタンナーから仕入れたワニ革のレザーストラップが装備される。

カンパノラ「星顕(ほしのあらわれ)」 Ref.BU0024-02F 38万5000円/クオーツ(Cal.8730)。ステンレススチールケース、レザーストラップ。デュアル球面サファイアガラス風防(クラリティ・コーティング)。直径43.5mm、厚さ14.8mm。日常生活用防水。限定250本。

問い合わせ先:シチズンお客様時計相談室 TEL.0120-78-4807 https://citizen.jp/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。限定モデルは完売の可能性があります。

Text/三宅裕丈

© 株式会社ワン・パブリッシング