栄転か!?「夢空間」新三郷ららぽーとから移転、かつて異彩を放った車両の移転&改修が実現

中央本線を走行する「夢空間」 2005年撮影

1989年から2008年まで、“超”豪華寝台列車として活躍した「夢空間」。1989年に開催された横浜博覧会に合わせ、JR東日本が豪華列車のあり方を検討するために製造した24系客車計3両の試験車両で、約20年間のうち団体列車や臨時列車など、ごく僅かな活躍機会が与えられていました。引退後、2両「オハフ25 901」「オシ25 901」は武蔵野操車場跡地に開業した商業施設「ららぽーと新三郷 (埼玉県三郷市)」に、1両「オロネ25 901」は木場のフレンチレストランで展示・保管されています。

24系「オシ25-901」 2020年10月04日撮影

©レイルラボ motimerさん

24系「オハフ25 901」2007年10月22日撮影

©レイルラボ えこださん

今回、東京都清瀬市が2024年7月2日に公表した入札情報(再度公告)により、「ららぽーと新三郷」で保管・展示されている2両が、市内のほぼ中央に位置する「清瀬中央公園」に移設されることが明らかになりました。同公園は全体改修工事が行われており、2026年のリニューアルに向け、駅舎デザインなどを手がけている建築家の隈研吾氏が参画し準備が進められています。移設は、今年10月から11月の平日夜間に行われる見込みで、移設後には車体表面の改修や幌の設置、車内も再メッキ仕上げなど、現役当時の姿により近づく形での改修作業も入札対象になっています。

移設される2両は、ラウンジカーの「オハフ25 901」とダイニングカーの「オシ25 901」。ラウンジカーについては、現在も「ららぽーと新三郷」で時間を限定して車内を見学することができますが、ダイニングカーについても移設後の活用方法についての期待が高まります。

普通のブルートレイン(24系寝台車)を伴って団体列車などで運行されていた「夢空間」

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