[バイク雑学] バイク乗りはなぜエンジニアブーツが好きなのか?【すべては名俳優マーロン・ブランドから始まった】

●文:モーサイ編集部 ●写真:SPE(ソニー・ピクチャーズ)

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ジーンズのファッション化にも寄与。1953年公開映画『乱暴者』は最強のトレンドメーカー

1953年、アメリカで『乱暴者(あばれもの)』(原題The Wild One)という映画が公開されました。主演は『ゴッドファーザー』で有名なマーロン・ブランドで、敵役には戦争映画の立役者、リー・マービンというキャスティング。暴走族同士の対立を描いた、いわゆる青春群像+バイクみたいな内容で、後のファッションやバイカーカルチャーに影響を与えたという意味では史上最強のトレンドメーカーだったかもしれません。

まず、今でこそ普通にはいているジーンズ。ご承知の通り、そもそもは炭鉱労働者の作業着だったのですが、『乱暴者』の中ではブランド/マービンともにバイカーウェアとして、(ロールアップするなど)じつにカッコよく履きこなしています。当時の若者にはかなりのインパクトがあったようで、以後ジーンズはどんどん一般ファッション化が進みました。

次に、バイカーとは切っても切り離せないライダースジャケットもまた、『乱暴者』で暴走族のトレードマーク的に登場。背中にドクロのマークが入ったそれは、イギリスのルイスレザー製なのか、はたまたアメリカのショット製ワンスターなのか、論争がおきるほど話題となりました(けっきょくはアメリカのデュラブル製ということで決着しているようです)。

そして、極めつけにカッコよかったのが足元! 映画が公開されるまで、当時のバイカーでブーツを履いていたのは警官ぐらいなもので、それとて着用したのは乗馬用ブーツ。その他はレースアップの革靴こそ履いていたものの、とてもスタイリッシュと呼べるものではありませんでした。そこに、マーロン・ブランドがエンジニアブーツを履いて登場したのですから、バイカーたちはこぞって「その手があったか!」と膝を打ったに違いありません。

バイカー御用達のエンジニアブーツだが、シフト操作に難アリの場合も

これがきっかけで、エンジニアブーツはバイカー御用達になっていくのですが、その形状や性質からすべてのバイク向けというわけにはいかなかったようです……

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※本記事は2022年9月7日公開記事を再編集したものです。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。

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