活水の学校風景をたぬき絵に 堤けんじさんが原画贈呈 学院報表紙やグッズで使用 長崎

テーブルいっぱいに広げた原画を見ながら談笑する堤さん(左から2人目)と湯口院長(同3人目)ら=長崎市、活水女子大

 長崎市のたぬき絵画家、堤けんじさん(74)は4日、同市の学校法人活水学院に、学生・生徒に扮(ふん)したタヌキが校内行事などに登場する作品21枚の原画を贈った。12月に創立145周年を迎える同学院は、広報誌などに作品を活用する。
 原画制作は昨年12月、中・高吹奏楽部の定期演奏会を鑑賞した堤さんが、楽団の配列を見て「横長の手ぬぐいにぴったり」とひらめいたのが始まり。部活動や伝統のメイポールダンス、赤屋根が象徴的な校舎などを次々と描いた。

吹奏楽部のたぬき絵の原画

 同市東山手町の活水女子大で、湯口隆司院長が堤さんに感謝状を贈呈。「吹奏楽で心動かされ、作品づくりにつながったと聞き、これぞ教育の本質だと思った。すばらしい作品にしていただき本当にありがたい」とお礼を述べた。
 それぞれの絵は手ぬぐいにして吹奏楽部のグッズとして商品化したり、学院報の表紙を飾ったりとPRに一役。今後も活用していくという。堤さんは「一つの学校をテーマにした作品は初めて。まだ描きたい景色がある」と話し、次作へ意欲を見せている。
 原画は、8月3~11日に同市浜町の石丸文行堂6階のイベントホールである堤さんの特別企画展で展示する。

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