多数の負傷者発生を想定 渋川広域消防が対応訓練 群馬・渋川市

災害や事故などで一度に多くの負傷者が発生したとの想定で、消防署同士の連携強化を図る訓練が8日、群馬県渋川市で行われました。

訓練は、運転操作を誤った乗用車がイベント会場に突っ込み、多数のけが人が発生したとの想定で行われ、渋川広域消防本部の隊員ら38人が参加しました。隊員は、まずけが人役となった看護学校の学生などから症状を聞き取ったり、脈や呼吸の程度を確認しながら治療や搬送の優先順位を決める「トリアージ」を行いました。また負傷者の数が多いことを受けて、市内にある他の消防署や近隣自治体への応援要請など、けがをした人をスムーズに搬送するための手順を確認していました。

渋川市内では2018年、スーパーの店内に車が突っ込む事故があり、買い物客など14人が重軽傷を負ったほか、おととしには体育館で高校生20人が熱中症になり搬送されるなど、一度に多くの負傷者が発生する事態が起きています。渋川広域消防本部では訓練によって対応力を高めたいとしています。

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