暦の上では秋、しかし実際はまだ『夏』を引きずる微妙な時期だ。秋にふさわしく巻くべきか、それとも夏を意識して撃つべきか…。琵琶湖人気プロガイドとして活躍しながら、近年は全国各地のリザーバーやレンタルボートフィールド、はたまたオカッパリと精力的に活躍するメガバスプロスタッフ・杉村和哉さんに、得意とする秋の野池攻略におすすめな時短ローテーションルアーを教えてもらいました!
琵琶湖プロガイドにして野池の釣りにも精通するパワーゲーマー!
【Profile】
杉村和哉(すぎむら・かずや)
凄腕の琵琶湖フィッシングガイドであるとともに、近畿圏の野池情報にも精通。ストロングかつテクニカルなスタイルでバスを量産。メガバス、レインズ、キサカ、ラインシステム、BIGFISH1983がサポート。
杉村「通い慣れている和歌山の野池をベースに考えました。山間部に位置して、小規模ながらも水深がそこそこある野池が多いですね。ラン&ガンしながらのデカバス狙いなので、力が強い、存在感が大きいルアーのセレクトになりました」
先発:クリアだけど色が付いた水質にはDW(ダブルウィロー)【SV-3DW 3/8oz】
スピナーベイトは若干立ち泳ぎなので、フックポイントが上を向く。しかしゴム1点止めのトレーラーフックなら自由度が大きく、フックが平行に。
杉村「サーチベイトとしての役割で、水深は深くても2~3mなので3/8オンスなら表層からボトムまで、すべてのレンジをカバーできます。クリアだけど落ち葉や木から色素が染み出たタンニン質の池が多く、振動は弱めだけれどフラッシングが強いダブルウィローが効果的です」
中継ぎ:スピナベに出なくてもチャターには出る!!【ロビンブレード3/8oz&デスアダー5in】
杉村「水が濁って視界が悪いなら、スピナーベイトより強い波動で存在感をアピールできるチャターベイトで。スピナーベイトを何度か通して出ない場合でも、コイツは威嚇効果が大きいのでしつこく通せばバスがイラついてアタックしてくることも。トレーラーフックで掛かりは2割増しです」
実は意外と『器用』なのが羽モノ【i-ウィング135】
杉村「スピナベ、チャターでラン&ガンすれば、時間的にはすでに陽が昇り始めている状況。こうなると高活性バスばかりではないので、食性に訴えるのはもちろん威嚇アピールもできる羽モノです。巻きスピードはスローリトリーブでOK。ラインを水面に付けないのがキモです」
杉村さん野池用タックルボックスを公開!
巻いてダメならラバージグ!
先発→中継ぎ→抑えのローテーションからは外れてしまったサバイバルジグ1/4oz&ボトルシュリンプ4inだが、巻き物には出ない時のフォローに。1/4ozならばフォールスピードがスローなので食わせやすい。