日航機事故の遺族が朗読講演会 群馬・藤岡市

乗客乗員520人が犠牲となった日航ジャンボ機墜落事故から8月で39年です。当時遺体安置所のあった藤岡市では6日、事故で夫を亡くした遺族が自作絵本の朗読講演会を開きました。

藤岡市のみかぼみらい館で講演したのは、日航機事故で夫の正勝さんを亡くした谷口真知子さんです。谷口さんは夫や事故のことを後世に伝えようと、2016年に絵本「パパの柿の木」を出版しました。

藤岡市には事故当時犠牲者の遺体安置所が設けられ、この講演会は当時お世話になった市民に感謝を伝えようと谷口さんが企画し、市制施行70周年の記念事業として開かれました。会場には、当時県警官として遺体の身元確認を取り仕切った飯塚訓さんら関係者や、市民など合わせて約280人が駆けつけました。

谷口さんは絵本の朗読を終えると、「前を向いて生きていられるのは当時たくさんの方に助けてもらったからです」と地元住民らに感謝の言葉を伝えました。

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